曾孫が見たパシフィックの出来事

浅草銭

第1話

 突然だが太平洋戦争は知っているだろうか、私は教科書やニュースでしか見たことがないものだ。

 だがこの時はまだ夢にも思わなかった。

 太平洋戦争というものは案外身近だということに気づくまでは、、

 私の名前は相模翔一 日本の中学校に通う学生だ。

 私の学校では社会は歴史と地理を交互にやるのだが今回は歴史の授業があり昭和時代をやることになった。

昭和時代は64年とういう長い月日の中で世界の変化と共に日本も大きく変わった時代だった。その中でも世界を恐怖させた第二次世界大戦が起こっている。

第二次世界大戦といえばナチス・ドイツによるホロコーストや日本(大日本帝国)による真珠湾攻撃、アメリカによる原爆投下など近代における戦争の中でも特に大きい戦争だったことがわかる。

この時間では主に太平洋戦争のことについて先生が説明していた。私は眠い目を擦りながらノートを記入していた。この時の私は太平洋戦争をあまり身近に思っていなく、ただ何も深く考えずに覚えていた。

授業が終わりクラスのみんなが帰りの支度をする中 私もリュックに教科書を入れ、机に置いていた。帰り道歩道橋の側面に何個か穴が空いていた。

私はそれを不思議に思った。この歩道橋はかなり古い歩道橋だと祖父が言っていたのでもしかしたらこれは何か戦争が関係しているのではないかと。

私はすぐに自分の家の近くにある祖父の家へと行った。そして祖父の家から昔の街の写真を取り出した。

そこには歩道橋の真上を通る飛行機の姿があった。

「これだ!」私は叫んだ祖父は驚いたように「どうしたんだ?」と言った。

私は「この歩道橋に穴が空いていたんだ、それは多分戦争のあとだったんだよ」と得意げに言った祖父は「あゝ確かそこには米軍の戦闘機が機銃を操車した跡だよ」と言った。それから私は戦争のことについてひたすら調べた。ある時は図書館行き、ある時はネットで資料を探したりして戦争と私の住んでいる街の関係を調べた。そして私はその成果を祖父に報告していき、気づけば私は毎日のように祖父の家にいくようになっていた。

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曾孫が見たパシフィックの出来事 浅草銭 @harayamaw2

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