第4話
次の日の朝
未来は泣き腫らした瞼をゆっくりとだるそうに上げた (もう...朝)
階段を下り挨拶を交わすことなく黙々と朝食を自分で用意して食べる
「いただきます」 小声で呟き朝食を食べた (最後に誰かと食べたのいつだろ..)
朝食の味はしなかった
行ってきますも言わずに外に出て自転車に乗り駅で電車に乗った
周りの学生たちが友人と登校する中1人ケータイをいじっていた
未来にも元々友人はいた、バイトで友人と遊べなくなかったり疲れて休み時間に寝てばかりいた
ただそれだけだった1人また1人と友人が離れ未来は1人になっていった
昼食も教室移動も1人で過ごし学校は終りバイトしているファミレスに向かった
「いらっしゃいませー」 未来は母親譲の美人だったためホールを担当していた
未来が仕事をしていると家族連れが店に入ってきたため未来は案内をした 「こちらの席にお座りください」
ビジネススマイルを作り接客をした時未来は急に家族の子供が転ぶ風景が見えた
未来は支えようと子供の方を向いて咄嗟にしゃがんだが目の前の子供はキョトンとしている
未来の見た風景とは違い子供は転んでなどいなかった (...なんだ今のなんで急に疲れて幻覚でも見えたか?)
「す...すいません急に...こちらにどうぞ」未来があわててお茶を濁して前を向いた時
その子供はさっき見えたのと同じように頭からすっ転び泣き出した 「いたい〜ぃ」
(さっき見た 確かにこの光景を.....)本来心配するところ未来は言葉を発さず困惑していた
(なんなんだ...気味が悪い) 思案を巡らせていると 「お客様!!どうされましたか!」
同じホールの先輩の声で意識を戻された
「私絆創膏鞄に入っているので持ってきますね」
その時未来の頭には先輩がほかの店員とぶつかる風景が見えた さっきよりはっきりと
「先輩!!あの!」 呼び止めた瞬間料理を持ったウェイターが先輩との隙間スレスレをゆっくり通った
「えと...私も何かした方がいいですか..ねぇ..?」 しどろもどろになって聞く
「あ〜 他のお客様のご案内してあげて!」
「はい...」 (おこられなくて良かった〜 変に思われてもない...ぽいし)
だが未来が接客に戻ろうとした瞬間 「未来ちゃん、あとでちょっといい?」
(おわった...はぁめんどくさいなぁ...) その後控え室的なところでバイト終わり先輩と2人きりになった
「それで先輩...話ってなんですか?」 (何分かかるかなぁ 早く帰りたい...」
未来は昔愛想というものが粉微塵もなかったためよく店長に怒られていたビジネススマイルも習得したのは最近だった
「あのね...勘違いならアレなんだけど 今日ぼーっとしてなかった?」
(...それに関しては 返す言葉もない) 実際今日はあの後も自分の見たものが何か考えてずっと考えていたためいくつかミスをした
「それでさ...聞くか迷ったんだけど...何か困ってることあるのかなって!!!」
「...........え?」 予想していた答えとは真逆の答えだった
「やっぱ同じ職場にいるから気になっちゃって 今までそんなことなかったからさぁ」
「私結構バイト一緒にしてるけど未来ちゃんとあんまコミュニケーション取れてなかったっていうか
先輩をしっかりできてなかったっていうか...あのぉ〜えと〜」
(...なんていうか久々に思いやりってやつを感じた気がするなぁ)
未来はいつぶりかもわからない本当の笑顔で先輩に答えた
「いや なんでもないです!ちょっと疲れてただけです!心配かけてすいません!」
「...そうそれなら良かったもし相談とかあったら私に言ってね!」
「はい! それじゃ... 今日は帰りますあと頑張ってください!」
「うん じゃ〜ね!」
未来は喜びを噛み締めながら出口まで歩く
その時また映像が未来の頭に流れてきた
その映像は自分が扉を開けて人にぶつけるというものだった
(やばっ) 未来は咄嗟に扉の後ろに3歩ほど下がった
すると映像と同じ3人が店に入ってきた 「あっ...すいません」 「いえ〜」 道を開けた
「...未来?」
この時未来はやんわりと自分が未来が見えていることを認識した
その時未来は後ろの人から肩を叩かれた 「わっ!」 小声で驚く
「あなた今なんで人が入ってくるのがわかったの?」 「...え?」
(まずい 確かに急に3歩引くのは不自然だ) 「えと この扉のすりガラスにぼんやりと透けて見えて...?」
「ふ〜ん そのガラスすりガラスじゃないけどね 人も見えない仕様だし あなた店員じゃないの?」
「えっ!」 未来は後ろをバッと振り向く 「嘘だよ まぁこれでわかったかな」
(やられた...) 自分の嘘の下手さを未来は恨んだ 「まぁそれに未来ってボソって言ってたし」
「...ねぇついてきて欲しいとこがあるんだけど...いいよね」
未来は黙って従う他なかった
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