第47話

ーーーブロロロロ



その時、丁度キョーコさんの車のエンジン音が聞こえた。

バタン、とドアが閉まる音がして、エマが駆け足で玄関に向かっている様な音も聞こえる。




「ーーーっ!!」



俺は慌てて抱き締めていた腕を解き、

野々村夏実を自分の体から離す。



「ゆーーーーうーーーー!!」



玄関から元気なエマの声が聞こえる。



「のっ、野々村夏実」


「ーーはい?」


「い、今のは、絶対ぇ誰にも言うなよ」


「ーー今の、とは?」


首を傾げる野々村夏実。


「ゆーーーうーーー!」


エマの声が近付いて来る。



「だから、今、俺がお前にした事、だよ!!!」


俺は居間のドアを気にしながら小せぇ声で言う。



「ーーーあぁ、抱擁の事ですか?」



ひょうひょうとしてる野々村夏実。

なんでこいつヘーキな顔してんだ!!



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