第43話

「ーーはい、エマは本当の妹じゃありませんよ。血は、少し繋がってますけど」



焦る俺に対し、再び野々村夏実は冷静に答えた。



「母の妹ーーおばさんの子供です。」


「キョーコさんの妹?」


「はい、幼いエマを置いて居なくなりました。」


「………」


「行方は今も分かってません。」


「………」





なんつー事情を抱えた家庭だよ。


俺の家もそこそこやべぇとは思ってたけど、こんなドラマみたいな家庭が本当にあんのかよ。


何も言えない俺に、野々村夏実は続ける。





「ーー少し預かっててって言われたんですけどね、少しが4年にも及んでいます。」



「………」



「おばさんは一体何を考えてるんでしょうね。そんな事、考えたくも無いですけど。」



「………」



「でも、妹が出来たのはとても嬉しかったです。」



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