第44話
「なっちゃんはモノじゃねぇ!」
俺の手は見事に空振りをした。
のは、コウキか夏実を抱き締めたまま体を動かし避けたからで。
「つーか"なっちゃん"って何だよ?!エマの真似か?!気持ち悪ぃんだけど!」
腹が立った俺は、コウキがさっきから言ってる"なっちゃん"発言を馬鹿にした。
すると、コウキはハッとした顔をする。
「てめぇこそ、"なっちゃん"なんて呼んだ事無ぇだろうが!アレか?俺が夏実って言い出したからビビって呼びかた変えたのか?」
俺はコウキの口から"なっちゃん"を聞いた後、頭の端っこで思ってた事を、でもそんなんツッコむ必要ねぇ、と思ってた事を怒り任せで口にした。
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