第42話
「運命なワケねぇ。」
夏実を抱き締めながら、もう一度コウキが言う。
「どー考えても運命だろうが」
俺はそう言うコウキに返した。
「んなワケねぇだろ」
「んなワケあんだよ」
「なっちゃんは俺がずっと好きだったんだ」
「だから何だよ」
「いくら優でも、許せねぇ」
「許さなきゃいいだろうが」
俺とコウキは夏実が居る事も忘れたかの様に会話をしていた。
この時の俺は、つーかコウキも。
夏実が居るのが分かってても止められなかった。
ケンカはしねぇと約束してたが、そんなもんはもう脳みその片隅にも無かった。
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