第35話

ポカンと口を開ける俺を置いて、夏実は立ち上がりドアの向こうへ消えて行った。



あり得ねぇ、こんなんあり得ねぇ。





ーーー別に、絶対に夏実が俺の事を好きだとかそんな事を思ってたワケじゃねぇ。


俺は夏実が俺を好きになる様な事を一切してねぇし、なんならコウキの方が夏実に何倍も好かれる様な事してると思う。



だから、夏実が俺の事を好きだなんだなんつー事は、正直、「ダメです」と言われるついさっきまで考えても無かった。


ただ俺が、ただ、普通に、自然に、夏実に告っちまったってだけで、その先を考えても無かったし、かと言って、あんなに即答されるとも思ってなかった。


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