第21話

その音に、コウキがハッとした顔をした。



ーーそして一瞬でいつもの表情に戻り、


「ありがとね、夏実ちゃん」


と夏実に振り返り笑った。



「ーーいえ、まさか風邪を引いてるなんて思いませんでした。」


お粥をお盆に乗せた夏実が言う。


そして、

「今朝は元気そうだったのですが」と、付け足す。




てめぇそれ言うんじゃねぇ!!!!



俺は咄嗟にガバッと体を起こす。




「優の事だからまーたしょうもない考え事でもしてたんでしょ」




が、コウキは何もなかった様に笑顔で続けた。



こいつ…今の夏実が言ったことに何も思ってねぇのか?



「そうかもしれませんね、ーー滝川さんから大谷さんが熱を出してると聞いた時はびっくりしました。」







「ーーは?」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る