言葉にならなかった想いが、いちばん深かった

まさか からだ

第1話 静けさの奥で、きみを愛していた

言葉にできない想いって、

本当にあるんだと知ったのは、

きみと出会ってからだった。


笑い合う日々の中で

ふとした沈黙に、

私は何度も「好き」を隠していた。


たとえば

コーヒーを淹れるその背中に

そっと目を伏せた朝。


たとえば

駅のホームですれ違った指先のぬくもり。


伝えなかったのは

臆病だったからじゃない。

この気持ちを壊したくなかったから。


“言葉”にした瞬間、

魔法が解ける気がして、

ただ見つめることで、私はあなたを抱きしめていた。


静けさの奥で、

あなたは気づいていたでしょうか。

私がどれほど、あなたを愛していたか。


そして今でも、

きみに触れたすべての沈黙が、

いちばん深く、

私の中で響いている。

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言葉にならなかった想いが、いちばん深かった まさか からだ @panndamann74

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