きみの不器用な愛に、私は気づくのが遅すぎた
まさか からだ
第1話 きみの不器用な愛に、私は気づくのが遅すぎた
ねえ、
どうしていつも 言葉じゃなくて
黙って私の手を取るの?
どうして 笑わないくせに
私のことを ちゃんと見ていたの?
「大丈夫だよ」って言うたびに
あなたの声が少しだけ震えていたのを
私はきっと、見ないふりをしていた
それがあなたの
“優しさ”という名の 鎧だったと
今なら わかるのに
誰よりも強く見せながら
誰よりも 傷つきやすかったあなた
きみの不器用な愛は
まるで冬の空気みたいに澄んでいて
触れるには 少し勇気がいった
でもね、
あのときの沈黙も、
あのすれ違いも、
ぜんぶぜんぶ、愛だった
だから今、
遅れてしまったけど
私はちゃんと ありがとうを言いたい
あんなにも真っ直ぐに
私を守ってくれて、
ありがとう
そして
もし もう一度会えるのなら
今度は、あなたの鎧を
ほどく手を、私にください
きみの不器用な愛に、私は気づくのが遅すぎた まさか からだ @panndamann74
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