立ち上がる

いとい・ひだまり

立ち上がる

きっともうダメだ

って、そう思った


「信じて」


霧の向こうから君の声がする

どうしてだ

いつも諦めさせてくれない


君はいじわるだ

僕が何度も折れそうになって

その度に言うんだ


「諦めないで」


その度に僕は前を向くんだ

そこで終われたら楽なのに

どうしてもそれが出来なかった


だって


「一緒にいたい」


そう言った君の言葉が

僕の言葉が

忘れられなかったから




       *




読んでくださりありがとうございます。

表紙はこちらから見れます。

https://kakuyomu.jp/users/iroito_hidamari/news/16818622173042654880

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