現代社会とカリ・ユガとの共通点

オリジン

第1話

世界における様々な終末論の共通点を探した場合に現代社会にカリ・ユガとの共通点が多数散見される。

 カリユガにおいて、支配者に関して「支配者は理性を欠くようになり、不公平に税金を徴収するようになる」「支配者はもはや崇高であることや、被統治者を保護することを義務だと思わなくなる。彼らは世界にとって危険な存在となる」「人々はコムギやオオムギが主食であるような地域を探し、そこに移住を始める。しかしその一方で、彼らは自分たちのものを好んでいるので、そのために自分たちの生活を犠牲にする」とあるがこれは現代社会と比較してみると極めて似通っている。権力者は様々な形で争い、国民の生活を犠牲にして自分たちの生活を向上しようとし、あらゆる人々がパンを食べ、自分たちの生活を犠牲にしながらも西洋に移住しようとする。

 また、人々においては「七つの大罪や復讐が普通に行われる。人々はお互いに強い憎しみをあからさまに示すようになる」「法は忘れ去られていく」「人々は正当化できない殺人について考え始め、そしてそれが悪いことだと考えなくなる。」「性欲は社会的に容認されるものと見なされ、性行為こそが人生において最も必要なことであると考える。」「善意が衰えていき、犯罪が飛躍的に増加する。」「人々は直後に破るためだけに誓いを立てる。」「人々は酒と薬物に溺れる。」「男は自分たちの仕事のストレスが大きいことを自覚し、仕事から逃亡するためひきこもる。」「グルはもはや尊敬されなくなり、彼らの弟子たちは師を痛めつけようと試みる。彼らの教えは侮辱され、カーマ(官能的な欲望)の信奉者は全ての人間から心の制御を奪い取る。」「バラモンは学ばれることも尊敬されることもなく、クシャトリヤは勇敢ではなく、ヴァイシャは公平でなくなり、シュードラは正直でなく、彼らの義務や他のカーストに対して謙虚でなくなる。」などという記述が存在する。これらも現代社会と非常に似通っている。ネット上において他者を非難し、犯罪が増え始め、引きこもりが増え、人々は心の制御ができなくなり、カースト制度における地位に現代の職業を当てはめた場合に「バラモンは学ばれることも尊敬されることもなく、クシャトリヤは勇敢ではなく、ヴァイシャは公平でなくなり、シュードラは正直でなく、彼らの義務や他のカーストに対して謙虚でなくなる。」という条件に当てはまっている。

 故に、現代において終末論はまじかに迫っているのかもしれない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

現代社会とカリ・ユガとの共通点 オリジン @aporicapusu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る