バトルと食で魅せるエンターテインメント


※以下、155話まで読んだ時点での感想です。

主人公の黒瀬大河は 『Vtuber』獅堂ライガ として、 ダンジョンでのバトル×モンスター食 を配信するという異色のスタイルでバズりを狙うことになります。

配信を続けながら、同業配信者や強敵モンスターに揉まれます。さらに、その延長で
予想外の事件にも巻き込まれ、気づけば数々の騒動の"震源地"となっていく彼。

果たして彼の配信はバズるのか?
そして、"獅堂ライガ"はリスナーにどのように迎えられるのか――

物語はそんな形で進んでいきます。



〈作品の魅力〉

本作の最大の特徴は「ダンジョンバトルを実況しながら配信する」 という新しい切り口です。

バトルは現時点ではシリアス控えめで、コミカル寄り。緊張感よりも楽しめ、笑える戦闘を求めている読者にぴったりです。


また、配信中に流れる リスナーたちのChat欄のコメント がとにかく秀逸。
「その反応、そう来るの!?」と突っ込みたくなるような予想外のリアクションが飛び交うので読んでいて毎回楽しませてくれます。

そしてもう一つの魅力は、モンスターを倒した後の調理→試食のテンポの良さ。
皆さんお馴染みの料理へと仕上げていくため味の想像がしやすく、作者様の工夫が伝わってきます。

以下、特におすすめしたいエピソード

まず、初めに
第1部の17〜21話「迷惑YouTuberVS主人公」

迷惑行為でバズろうとするYouTuberと、
迷惑行為だけはしない主人公。
その"差"が鮮やかに描かれた対決回です。
意外すぎる結末にも注目を。




続いて、第2部の143〜149話
「ドラゴンを食べにいこうぜ!」

規格外の巨大ドラゴンに挑む主人公の常識を逸した倫理観が炸裂する回。
コミカルな実況と迫力満点のバトルのギャップがとにかく強烈です。

そして戦いの後には、まさかの調理&食レポが待っています。
「情緒が追いつかない」とはこのことです……!



〈まとめ〉

斬新さと刺激や勢いのあるエンタメを求める
読者様にぴったりの作品です。

笑いと驚きの連続。
そして食まで楽しめる新感覚ダンジョン配信!
ぜひ一度、試し読みしてみてください!








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