CocK-PiT
石束
Prologue
わずか長径七フィート半の、小さな楕円の広場を、透明で、卵の殻のような形状の屋根がすっぽりと覆っている。
かつて、戦闘機に人間が乗っていた時代に、管制を肉眼に頼らざるを得ないがゆえに機体前方上部に存在した『操縦席』なるユニットにみられたガラスの風防等と、その外見上の形状が極めて似ていたことから、誰言うともなくそう呼ばれるようになった複合強化ガラスと超高硬度セラミックスからなる堅牢極まりない“檻”(おり)――『CocK-PiT』
外界と完全に遮断されたそこには、入るための扉はあっても、逃げ場はない。
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