第13話 変わるど=バールド

 - level2【バールド・ジ・アンサー】-













空が大雨に包まれる。



楽しかった打ち上げは突如終わりを告げ、鳥達は困惑に満ちていた





キジ乃原は事情聴取の為、バールド界の界長【オオワシ】に連れられてバールド界管理本部に連れていかれた。




- 一方で






「……どう言うこと」




セミ丸はエナ達に付き務められる




「羽音が人間だって知ってたんですの!?」





「………すまねぇ」




セミ丸とキジ乃原はグルだった。しかしキジ乃原が自分の予想外の行動に出たのでセミ丸は隠していた事を話す決断をしたのだ






「全て羽音がバールドに来てからが始まりだ」

 

 

羽音がドバートゥにバールドへ落とされた日、キジ乃原は地上から見ていたのだ






「おや…あのシジュウカラ人間ですね、



ドバートゥの奴……何を」




キジ乃原には相手の正体を見破る力がある。



それをセミ丸に伝えた





【あの人間をこちらに連れてきなさい。そしてよく観察して1日必ず私に報告せよ】と






「……でも」





セミ丸は背けてた顔を前にあげる





「ずっと観察しててわかった……あいつは悪い奴じゃねぇ!! だからちゃんと連れ戻して話したい!! あいつ、きっと良い人間だから!!!!!!」




だから協力してくれねーか?と頼むセミ丸、しかしエナとおチュンは黙って考え込み……






「……そっか、なら俺一人でも探しに行ってくる」




「は!?」




「必ず羽音は悪い奴じゃねぇって証明してみせっからよ!!」





「ちょっ!!」



「待つんですの!!」




2羽を置いていってセミ丸は羽音を探しに行ってしまった





「…………どうすりゃいいのよ」



信じて良いのか悪いのか未だに悩むエナとおチュン、しかし後のルリ達は




「おっし、うんじゃあたしらも探しに行くかルリ」


「うん」




コマドリの【コマコ(ようやく名前付いた)】に頷くルリ





「え!? あんた達もなんで!!!?」





エナの驚きに何言ってんだ?とコマコ




「あたしらの仲間を助けてくれたんだろ?」




「それなら人だろうと今度は私達が恩を返す番ですわ~♪」


とウグイスの【ウグ市(いち)(ようやく名前付いた)】もコマコに賛成して話す






ルリも覚悟を決めて



「渡りの時間までまだ時間はある……


人とか鳥とか良い人とか悪い人とか関係ないよ、彼は私を助けてくれた……だから今度は私が!!」







「……!!」

  


その言葉にエナとおチュンも






「…ああああああもうわかったわよ!!!!!!」



「おチュンも羽音は羽音だって信じますの!!!!」






全員羽音を探しに向かった!!










    - 一方で洞窟 -





「はぁ……」





あれから何時間たったのか



羽音は洞窟の隅でずっとしゃがんでいる







「これからどうすれば……」




頭を抱える羽音、そこに





「はぁ~い♪お困りだね若い青年」




「……え!?その声は」




羽音の膝にちょこんと飛んできた茶色と白の混ざった鳥






「ヤマガラのヤマ美さん!!」





「んーやっぱり思った通りだ」



と嘴に羽を当てるヤマ美さん





「朝のおみくじで大凶が出たのよね~





【大きな災い、これまでの平和にピリオド】


……って」






「え……」





それがやっぱりあなただったとヤマ美さん






「やっぱりそうっすよね……」



と落ち込む羽音




それを見たヤマ美さんは





「……ねぇ、運命覆したい?」



「は?」




何言ってんの?と羽音





「今そういう冗談に付き合う元気は……」




「いーやいやマジマジ!! ようはあなたが人間でも悪い人間じゃないって認めさせれば良いんでしょ?」




それはそうだけど……と羽音




「けどどうやって?」




「んーそうねぇ、まずは……」







ヤマ美さんは1枚の葉っぱを取り出す









「【今亡き鳥達に協力して貰いましょっか】



【人間のせいで絶滅した鳥達】とかに♥️」








「………はい?」






- 🕊️続く -












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