第2話 : はぁ〜、じゃあ私も参加するよ
「ねぇ、アレックス。」
ダイナが言った通り、アレックスに近づいたけど、やっぱり内向的な俺には難しい。
「おお、ああ、ゼイ、どうした?」アレックスが答えた。
俺はリラックスしてアレックスに言った。
「どんな女の子が好きなの?」と俺が尋ねた。
アレックスは少し驚いたようで、尋ね返した。
「突然どうしたんだ?」
「いや、ただ俺たち男同士だから、ただ君が好きなタイプの女の子を知りたかっただけだ。」
—くそ、ダイナめ。
アレックスはしばらく黙って考えていた。そして上を見上げながら言った。
「うーん。」とため息をついた。
俺はただ床を見つめながら、恥ずかしさを抑えていた。教室内には俺の方を見ている生徒が何人かいるからだ。
—ああ、早く終わらせてくれ!
アレックスは少し黙ってから言った。
「実は、俺、ショートヘアの女の子が好きで、もちろん胸が大きい子が好きだ。」
—は?、まさか本気で言ってるのか?、まあいいや。
俺はアレックスを置いて、ダイナがいる場所へ向かって走り出した。ああ、まだ階段の下にいるんだけど。
ダイナのところに到着すると、彼女は興味津々な顔をして待っていた。
「え!?ゼイ、どうだった?」とダイナが聞いた。
俺は息を切らしながら腰を曲げ、重い息で答えた。
「彼…アレックスは…ショートヘアで胸が大きい女の子が好きだって!」と答えた。
「は?」
—おい、そんな顔をするなよ!
「本当に?」
「う、うん!」
ダイナはしばらく黙って、自分に向かってつぶやいていた。
「ショートヘア、大きい、もしかしてシルビア…いや、まさか!、クロエか!?」
—ああ、彼女は独り言を言ってる。
「じゃあ、俺のお金は?」と俺が聞いた。
「ああそうだ、500円だ。」
—はぁ、結果は全然釣り合わないけど、まあお金が返ってきたからいいか。
俺はダイナに興味深く言った。
「それで、アレックスが好きな女の子を知ったところで、君はどうするつもりなんだ?」
ダイナは無邪気な顔をして言った。
「え?決まってるじゃん、殺すよ、もちろん!」
—お願いだからその無邪気な顔でそんなこと言わないで!
「はぁ、もう、君の好きにすればいいよ。」と言って、俺はその場を去った。
ダイナからかなり離れたところで、俺は後ろから足音が聞こえることに気づいた。
その音は速く、もしかして誰かが走っているのか?
無視してそのまま歩き続けた。今日はカフェテリアに行くつもりだったんだ、ダイナのおかげで行けなかったけど。
—カフェテリアで何を買おうかな〜。
もうすぐカフェテリアに着く頃。
俺が歩いていると、後ろから走ってきた人が俺を追い抜いていった。
—あ、あれは…。
彼女はクロエだった。学校で人気のあるスポーツ万能な子だ。
まあ、今朝知ったばかりなんだけど、へへ。
—待てよ!?クロエがここにいるなら!!?
俺は急いで後ろを振り返った、そして本当に、ダイナが壁の後ろに隠れていた。
—ああ、やっぱりそうか。
それを気にせず、俺はカフェテリアに向かって歩き続けた。
—でも、よく考えたら俺って馬鹿だよな?なんでダイナの言うことを聞いてしまったんだろう。
まあ、いいや、カフェテリアで食べ物を買った後、俺はすぐに教室に戻り、教室で食べるつもりだった。
教室に戻ったとき、俺は座って食べ始めた。
—ふぅ、授業が始まるのはあと10分だ。
食べていると、ダイナが壁の後ろから戻ってきたようで、不満そうな顔をしていた。
何があったんだ?
まあ、いいや、その後授業が始まった。
***
授業が終わると、昼休みの2回目!
正直、何をしていいのか分からないけど、屋上で考え事でもしよう。
屋上は俺がよく考え事をする場所だ。普段はあまり行かないけど。
それでも、学校周りの景色を屋上から見るのは好きだ。
俺が屋上に到着すると、長い黒髪の女の子がいた。
彼女は悲しそうな顔をしていた。
—あ、困った、誰かいる。
その女の子の髪は風で揺れていて、彼女の涙がこぼれていた。
なんとなく、彼女に惹かれるような気がした。
—誰だろう?
でも、近づいたり屋上で座ったりするのは気が引ける、教室に戻ろうかな?
いや、戻ろう。
俺はゆっくりと方向を変えて、階段を下り始めた。
「待って。」
その声に驚いて、反射的に振り返った。
なんと、その女の子が俺を呼んだ。
「ゼイでしょ?」
—え…俺のこと知ってるのか?
俺は反射的に答えた。
「う、うん、そうだよ。」
その女の子は急いで俺に近づき、手に持っていた紙を見せた。
—まずい、また面倒なことが起きそうだ。
その女の子は、俺にその紙を差し出し、それはクラブの加入申し込み用紙だった。
「ねえ、…演劇部に入らない?」と彼女が言った。
—やっぱり、何でだよ!?
***
「ごめん、まだ自己紹介してなかったね、私の名前はサイア、2年生だよ。」と彼女は説明した。
—え、先輩?
俺たちは屋上で少し話しながら、学校周りの景色を楽しんでいた。
「なるほど、クラブのメンバーが足りなくて、来月の学校祭に向けてメンバーを集めてるんだね?」と俺が言った。
「うん、今のところメンバーは4人だけ、あと2人が必要なんだ。」とサイアが答えた。
俺はしばらく黙って考え込んだ。どうしようかな…。
「ちなみに、クラブのメンバーは誰だっけ?」と俺が丁寧に尋ねた。
「えっと、クロエ、ケビン、オリー、そして私だよ。」とサイアが答えた。
「えぇ!?クロエが演劇部に!?彼女はスポーツクラブに入ってると思ってた。」
「彼女、実は演劇部とスポーツクラブの両方に入ってるんだよ。」とサイアが言った。
「そうなんだ…うーん、でも、手伝おうかな!」と俺は言った。
サイアは嬉しそうに言った。
「本当に!?ありがとう!!」
俺はただ頷いた。
—まあ、一人合格したし、いいかもしれないな。
俺はサイアをクラスに連れて行き、誰かに会わせることにした。
それはもちろん、ダイナだ!
「ダイナ!ちょっと来て。」と俺は、ぼんやりしているダイナに声をかけた。
「おお、何?」と彼女が聞いた。
俺はダイナの手を引いて、教室を出て外に出た。そこでサイアが待っていた。
俺は演劇部のことを真剣にダイナに説明した。
話を聞いたダイナはしばらく黙って考え込んだ。
「うーん、実は手伝いたいんだけど、忙しくて…」
俺はすぐに耳打ちした。
「そこにクロエもいるよ。」と。
「わかった、参加する!」とダイナが答えた。
やった、メンバーが一人増えた!
「後はあと一人だね!!」
「え、ゼイも参加しないの?」とダイナが言った。
「え?なんでそんな面倒なことをしなきゃいけないんだ?」
「ほら、参加しようよ。」とサイアが言った。
—実は俺も演劇部に参加したかったんだけど、問題を抱えるのが嫌だな。
—でも…。
「はぁ、わかったよ、参加するよ。」
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