第42話 心技体

2回が終って花咲南 0対7 鈴丘学院


有希教頭「野球部がこんなに成長しているとは思いませんでしたわ」

怜校長「凄いとしか言いようがないわ」

津旅「みんな楽しそうに野球をやってるのね~それでいいのだ♪」

睦「あなたも楽しそうね」

津旅「池島に就任した時を思い出すのね~」

睦「確かに、あなたも輝いていたもんね」

津旅「今もなのね~♡」

睦「頭がね。」

津旅「くらえ!太陽拳!」


完全に試合を支配した鈴丘学院は流れを渡すことは無く

審判「花咲南 0対10 鈴丘学院 コールドゲーム!」


選抜ベスト16の花咲南を圧倒した鈴丘学院への評価を

大会参加校は改めるのであった


法立女子と練習試合の時のチームとは別物!

津旅監督を知るベテラン監督たちは池島高校の再来と恐れたのだ


そして、選手たちは怜校長たちと合流したのだ


怜校長「みなさん、お疲れ様でした。おめでとう」

葵「応援ありがとうございます」

津旅「よくやったのね~」

瑞穂「来られてたのですね。お体は大丈夫ですか」【お仕置きの負傷は?】

津旅「大丈夫なのね~葵ちゃん成長したのね~」

葵「藤ちゃんのご指導のお陰です」

怜「あれ?藤ちゃんは謹慎で会えてないでしょ?」

睦「葵ちゃんがほぼ毎日、家に来てましたよ」

怜「そうなんですか」

睦「最初はエロ談義ばっかりだったっけど、

  うちのエロがあんなに毎日を楽しんでいたのは

  引退以来、初めてじゃないかしら」

怜「やっぱり、二人は野球ばかなんですね」

瑞穂「エロが抜けていますわ」

一同「エロ野球ばかーズ」

確かに!


藤ちゃん・葵「・・・」


学校の予算の関係でチーム全体で宿泊ができないため

監督の葵、主将の瑞穂と倫子先生の3人が残り、

次の対戦相手を決める試合を観戦したのだ


津旅「倫子先生ぃ~一緒に帰ろう~♡」

睦「成敗!」

ごき!

津旅「倫子先生、明日試合のビデオを見せて欲しいのね」


そして、葵たちは

全国トップレベルの力を見せつけられることになるのだ

川崎桜明 25対3 防口高校 5回コールドゲーム!


葵「レギュラー温存、4番手の1年生ピッチャーでこれかよ

  防口高校だって相応のチームだぞ

  これが選抜準優勝校の力か・・・」

瑞穂「怖くなりましたの?」

葵「面白いじゃないですか!ワクワク♪

  せこい、いや小細工なしで真っ向勝負が出来る相手なんて

  楽しみ以外ありませんよ!」

瑞穂「だね」

倫子「ですわね」


3日後に2回戦 川崎桜明 対 鈴丘学院


一回戦翌日、練習開始前に葵が川崎桜明対策を伝えるで~

葵「川崎桜明は打線はどこからでも点を取れるし、

  投手は120kmを超える本格派左腕エースの3年藤原 紗季

  同じく本格派右腕の3年山中 美絵

  技巧派左腕の2年河本 南、右腕の1年山越 唯奈

  エース以外の3人も他のチームならエース級って訳です

  走攻守で法立女子レベル、いやそれ以上です」

瑞穂「勝てる?」

葵「もちろん、勝ちます。しか見てません♪」

涼音「大きく出たね~」

葵「負けるのが目標の学校なんてあるか?

  まず1勝とかベスト8が目標とか言うけど嘘に決まってるじゃん

  じゃあ、負けてもいいのか!って感じ

  いつもいつも、謙遜が美徳とか日本人の悪い癖だよ

  自信の表明と謙遜のバランスが大事だよ

  オレはみんなを信じている。だから優勝しか見てない」

涼音「葵♡」

瑞穂「かっこいい~惚れちゃうかも」

葵「じゃあ、ください♡」

ぱこーん

瑞穂「さあ、練習ぅ~練習ぅ~」

士気が上がった一同「はい!」


その時、結衣、美玖にラインが入るで

結衣「鈴丘東 勝ったよ、1対0だって、井田君様様さまさまだって」

葵「ワンマンチームか、連投だよな」

結衣「らしいね」

葵「うちはスズに美玖。恵まれてるって言った方がいいか」

結衣「だね」


葵「じゃあ、始めますか!打撃練習から行きます

  オレとスズが120kmストレート、

  美玖は1m前から予告なしで全球種を投げろ

  ただし、スズは70球まで、美玖は50球までな

  あとはオレが投げる」


そこに藤ちゃんが登場なのだ!

藤「葵ちゃん~やってるのね~倫子先生と飛鳥ちゃんは♡」

葵「あれ?さっきまではいたんですけど?」


部室に隠れた倫子と飛鳥

倫子・飛鳥「やっべ~藤ちゃんのエロが発動したら

      練習になりませんものね」


そして、打撃練習が始まると

監督時代は基礎以外、ほとんど指導しなかった藤ちゃんが

一球ごとに打者へアドバイスをしているのだ


藤ちゃんの様子に安心した倫子先生と飛鳥ちゃんが出てきて

練習をサポートするのだ


打撃練習が終わった時、藤ちゃんが葵ちゃんに話し掛けるで~

「葵ちゃん、更に筋力と体幹を相当鍛えたでしょ」

「はい!藤ちゃんのアドバイス通りです」

「体の変化と技のバランスを取るのは難しいけどね~

 でも、きちんと成果が出てるだよ。葵ちゃんかなり学んだでしょ」

「はい!」 ←ほんと謙遜がないね~

「次のステップだよ。軸が安定したからこそ、出来る指導があるからね」


選手の変化に気付いた藤ちゃんは

体の使い方、タイミングの取り方、変化球対応、球の見極めなど

個々の課題に対して的確なアドバイスをくれたのだ

藤ちゃんの指導は鈴丘学院の打線を覚醒させることになるのだ


翌日、二回戦前日の打撃練習なのだ

この日も藤ちゃんが来てアドバイスをくれてるで~


葵「もともと基礎が出来ていた所に軸が安定して、

  藤ちゃんのアドバイスで筋力を活かしたスイングが

  少しずつ出来るようになってきてる」

涼音「ただのじゃなかったって事だ」

葵「だな」

涼音「葵もね♡」


そして、練習も終わり葵が明日の指示をだすのだ

葵「明日の先発は美玖でいく。スズはライト。総力戦で勝つ!

  川崎桜明は必ず、力勝負で押し切るつもりだ

  真っ向勝負あるのみ」

一同「はい」

倫子「では、明日も早いですから、今日はゆっくり休んでくださいね

   でも夏休み中だからと言って、お勉強を忘れないでね」

津旅「倫子先生~居残りエロ練習しよ~♡」

ぱこーん

「アヘ♡」


倫子【そう言えば、今日もそれなりに胸元を開けているけど

   葵ちゃんも藤ちゃんも反応が無かったですわ】


~つづく~

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