第28話 一途な藤ちゃん

勉強と野球を頑張り、進学校かつ野球の古豪 鈴丘東に受かり

レギュラーを取った晴輝と海。補欠だけど一応、樹も


そして、葵へのライバル心から野球と勉強を頑張り、

男を磨き、葵も認める投手となった鬼厳に触発され


女子野球部と自身の全国優勝を目標に定めた葵は生まれ変わり!

監督&選手&高校生として、心身を鍛えるため

技術、戦術、トレーニング、メンタルなど野球理論を学び

勉強に励み! 練習に励み! 筋トレに励み!


それは!

「奈緒ちゃんのためぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ♡

 ♡♡♡オレは奈緒ちゃんのために生きるんだ♡♡♡」

【ただ、オレには一つ大きな弱点がある・・・

       これを完全に克服しないと、未来は無し】


練習の後、涼音ちゃんには塾に通い始めたと嘘をつき、

藤ちゃん(津旅元監督)に弟子入りしたのである!

吉とでるか凶とでるか!?


「美玖、結衣!一緒に帰ろ~」

「あれ、葵は?」

「短期の塾に通うから、しばらく一緒に帰れないんだって」

「淋しくない?」

「大丈夫。今の葵はすごく頑張ってるから、私も頑張らなきゃ」

「そっかぁ~晴輝、海もレギュラー取ったし、

 私たちも勝てるようにならなきゃね」


その頃、葵は藤ちゃん家やで~

藤ちゃん、ムツミ(睦)ちゃん、葵ちゃん 仲良くね♪


葵「藤ちゃん!よろしくお願いします」

睦「とうちゃん!?」 ←とうちゃんと呼ばれていることを知らない

  【まさか!隠し子!?】


藤「よろしくなのね~何から始める~葵ちゃん」

睦【男子なのに、”ちゃん”付け!?怪しい!

  確かこの子、エロばか亭主レベルのエロ!

  増々、怪しい!】


葵「えっと、とうちゃん!野球とエロを両立する手腕、

  もしくはエロを克服する方法を学びたいです!」

  ↑野球理論や指導方法ちゃうんかぁ~い!

睦【本当に隠し子?エロふたつだわ】

藤【ムツミちゃんの前でエロを話題にするな(怒)】


藤「ここでは何だから書斎へ行こう」

葵「はい!とうちゃん」

睦【絶対!認知はさせないわよ!】


二人で書斎に入り、しっかりと鍵を掛けた藤ちゃん

藤「ムツミちゃんは出禁なのね~この部屋♡」


葵「こっ・・・これは!」


部屋一面に貼られたエロポスターなのだ♪

入口にはムツミちゃんが嫌いなゴキブリやクモのオモチャを

置いていて、ムツミちゃんが近寄れないようにしていたのだ!


藤「この子がね~ちゃん♡こちらはちゃん♡

  あの子がちゃん♡で、今の推しがちゃん♡

  アヘ♡アヘ♡アヘ♡アヘ♡アヘ♡」

葵「ここで鍛えているんですね!」 ←なぜそー思う!?


藤「で、なんで野球とエロを両立したいと思ったのね~」

葵「先日の法立女子との練習試合でお恥ずかしながら、

  監督ってことを忘れて、エロに夢中になって

  大敗したんです」


藤「あら~それはいけないのね~野球に集中しなきゃ」

  ↑あんたがそれを言うか!?

葵「藤ちゃんは野球から離れたら、超ド級のエロなのに

  全国制覇までして、どうやって試合に集中したんですか?」

  ↑いやいや、先日の練習試合は法立女子側に座って

   試合を見てないで~


藤「それはね~エロを極めることなのね~」

葵「極める?」


なんか訳の分からない講義が始まるで~

藤「まずは、おのれをコントロールする力なのね~」

葵「コントロールですか?」

藤「そう、拙者レベルになれば、場面場面で

  コントロール出来るのね~」 ←出来てませんけど!

葵「なるほど!凄い!」←感心する理由がありませんけど


藤「一度戦った相手のの大きさや質を感じ取って

  相手の居場所も分かるようになるのね~」

葵「さすが藤ちゃん!」 ←さすがじゃないぞー!

藤「そして、心身を鍛え、エロを極め、機が熟した時、

  スーパーエロエロマン、スーパーエロエロマンZゼータと覚醒して

  最終的には無敵の”極意ごくい"を身につけるのじゃ」

葵「なるほど!」 ←何になるほど?


藤「道は険しいぞ!」 ←いやいや、平坦へいたんでしょ

葵「覚悟は出来ています」 ←何の覚悟やねん!


藤「では、継承者であるにこれをたくそう」

葵「何ですか?この紙袋の中身は?」


藤「われの心身を鍛えた秘伝の書

  我がまだ少年の頃、未熟な我を鍛えたエントリーの書

  よいか!他言厳禁、そして、他の者に見せてはならぬ!

  他の者の目にふれた時、そなたに危機がせまるであろう」

葵「分かりました。大切に扱います!」


藤「そして、約束せよ!1か月以内に必ず拙者に返却すること」

葵「さすが藤ちゃん!エロを極めてもまだ鍛錬を!

  必ず、返却申し上げます」

もはや、常人には分からない展開だ。。。


藤「もう一つ、その書について忠告がある」

葵「何ですか?」

藤「その書を使いすぎない事じゃ」

葵「どういう意味ですか?」

藤「よいか、自分の部屋でその書をみよ

  そうすれば、そなたであれば分かろう」

モー訳わからん!


葵「分かりました」

藤「よかろう、われがそなたに教えることはもう無かろう

  帰るがよい。そして、目覚めよ!少年!」

葵「はい!頑張ります!」


睦「あら、もう帰るの葵君

  今日はこのから何か学べた?」

葵「はい!試合に全集中して全国制覇された極意を聞きました!」


睦「あ~運よく甲子園の対戦校が全部、男子校だったって話?」

葵「え?」【聞き捨てならぬ】


睦「ちょっと待って、羊羹ようかんがあるから持って帰って」

葵「ありがとうございます」


羊羹を持ってきたムツミちゃんが禁断の紙袋に手を伸ばすで~

睦「大きいから、その紙袋に入れてあげるね」

藤「それは・・・だめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


睦「何これ?古本がいっぱい」

藤【もう、ダメだ・・・終わりの時が来た】


睦「何これぇぇぇぇー!昔の中高生が読んでたエロ本じゃねーか!

  このクソエロばか!青少年に何を渡してんだよ!」

藤「はい、参考になればと・・・」

睦「葵君はこのエロに何を教わりに来たの?」

葵「はい!エロの極意です♡」

睦「このエロばか息子!二度と来るなーーーーーー!」


襲い掛かる”古本” ”羊羹” ”靴” ⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒ 慌てて逃げる葵


ぱこーん ぱこーん ぱこーん ぱこーん ぱこーん

アヘアヘ


睦「このクソエロじじー!覚悟は出来てるだろうな!?」

藤「はい」

睦「成敗!」


ピ~ポ~ピ~ポ~ピ~ポ~

またまた現場復帰が遠のく藤ちゃんであった


そして、書斎。

もとい、エロ部屋の書物、ポスターはすべて没収され、

個室は禁止にされたのだ


葵「エロ部屋にあったフォトフレームの古びた写真に

  映っていた可愛い女の子・・・誰かに似てたな」

睦「あのエロばか、まだこの写真をこんなに大切に持ってたんだ

  明日、一緒に”きゅんきゅんパフェ”を食べに行ってやるか♡」


葵「あれ、この程度の書なら、今時、小学生でも持ってるぞ」


チーン


~つづく~

さあ、日曜日を迎えて葵は奈緒ちゃんとの約束

デートに向かうで~

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