第2話 天敵 野球女子 降臨
鈴丘東に落ちて、鈴丘学院に進学が決まった葵
実は、大人たちの思惑に
少し時間を戻して、鈴丘東の合格発表前の3月11日鈴丘学院の校長室やで~
*当県の私立高校は公立に先立って2月末に入試が実施されるよ
校長と
二人は鈴丘女学院のOG&幼馴染なのだ
「ところで、ユキちゃん。男子は入学してくれるかな?」
「まあ、女子はいつも通りだけど、男子は県立に流れるからちょっと厳しいかも
でも、なんとか定員200名は確保できるでしょ♪」
「そっか~男子はやっぱり厳しいね~、ユキちゃんの力でなんとかしてよ~」
「無理」
その日の夜 鈴丘東 川東校長の自宅で夫婦の会話なのだ
「ねえ、ユキちゃん。今年から学院は共学でしょ、男子は集まりそう?」
「う~ん、来ても数名かな~厳しいよう」
「そっちからさ~何人か譲ってよ。れいちゃんも喜ぶし」
「う~ん ユキちゃんの頼みでも、さすがにムズイかな」
「だよね~」
そうなのだ!ユキちゃんこと、
川東校長。やったな?やったよな! 教育的指導やで~
一人の少年の未来 < ユキちゃん
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さて、時間軸を戻して
紬と茜、葵はそれぞれの新たな道に進むで~
4月8日 鈴丘学院入学式 いよいよパラダイス計画始動!
張り切る葵やで~
「よっしゃ~パラダイス計画始動!やったるどー
見とれ~鈴丘東とツムちゃん!絶対、後悔させたる!」
校門では先生や在校生が新入生を迎い入れており
葵「おざっす!」野球部風
「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」
「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」
「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」
「え!?」
「おざ・」
「ご・」 「ご・・」 「ごき・・・」 「ごきげんよう」
周りを見渡すと、短髪にパンツスタイルの制服がちらほら
葵【男子確認!次はクラスを確認するか】
クラス発表の掲示板にて
1年C組
1番 工藤 葵
1番 蒼井 忍 2番 飯田 悠 3番 上野 澪
他には名前が雫 旭 飛鳥 香月 真澄 瑞樹 伊織 澪 など
「なんで1番の次が1番?
でもまあ、男子も何人か居そうだし、よかった~
クラスに行こ~」
「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」
「ごき・げん・よう」
1年C組の前で座席を確認すると
「あちゃ!オレ 一番前!まあ、すぐ席替えするっしょ」
「お!琴っちとナミ!学院だったんだ~」
「よかった~三中の男子は誰もいないし、クラスでボッチだと思ってたよ~」
【琴っち、ナミもいいな♡可愛いし♡】
鈴丘三中3年時のクラスメイトの“琴っち”こと石川琴美。“ナミ”こと八川 南海
「葵も学院だったんだ。このクラスに三中はこの3人だと思うよ」
「あと、小学校で一緒だった・
っと、琴っちが言いかけた瞬間、葵の背後から突然の膝カックン♪
「おえぇ」 葵が驚いて振り向くと、何者かの人差し指が頬に刺さり
涼音「ア・ホが見る~」
「スズ(怒)!お前もC組かよー」
「悪いか!」
「今からでも辞退しろ!」
ここで改めてもう一人の主人公を紹介しておこう♪
“スズ”こと
スポーツ万能&ボーイッシュ&活発なメガネ女子で主に女子から大人気
紬とお隣さんで幼稚園から小学校まで一緒の幼馴染
中学はソフトボール部のある私立中学校へ進学
高校は女子野球部を創部した鈴丘学院へ進学
小学3年時に転校してきた葵と出会い、
小学生の頃は同じ少年少女野球チームでチームメイト
紬と高田茜が親友であるため、葵ともよく遊んでいたのだ
そして、葵が逆らえず、葵にとっては天敵ともいえる存在なのだ
涼音「小学校以来の同じクラスだな♪」
葵「運悪く、そうだな」
涼音「トゲのある言い方だね。葵君」
涼音「それよりさ、葵。東に落ちて紬と別れたんだろ? ダッセーな」
葵「ほっとけ!傷心の葵君を思いやる優しい気持ちは無いのか!」
涼音「ない(断言)」
「むごい・・・」【相変わらずだ。。。あまり関わらないようにしよう】
「ところでさ、
私たちは3月から練習に参加してるんだ」
山中美玖、山野結衣は小、中は学校が違うものの、
少年少女野球チームの元チームメイトなのだ
「俺に女子野球部に入れっちゅーの!?」
「男子野球部なんて無いんだから。球拾いで使ってあげるよ
それに、津旅監督すごいよ」
「やだ」
「子供か!」
「やだ、お前といると調子が狂うし、女子にモテなくなる」
スズが葵の肩に両手をのせて冷静に
「葵。現実を見なさい」
葵が周りを見回すと
ほとんどの女子が放つ“ラブ♡ラブ♡キュン♡キュン♡ビーム”は
涼音に向けられているだ
「スズ様 凛々しい♡」「スズ様に馴れ馴れしいあの男、ウザいんだけど!」
「あの男の子イケメンだけど、スズ様の方が素敵♡」
「・・・」
「あれ?(周りをみたけど)このクラス。オレ以外に男子いなくね?」
「知らね。先生に聞いてみたら」
担任の
見えそー!見せてくれー! いかん神様(見習い)であった。自粛
「ごきげんよう」
「は~い。みなさ~ん 席についてくださ~い」
「ご入学おめでとう」
「私が担任の青葉 倫子 ピチピチ新卒の23才で~す。よろしくね♡」
即座に葵が反応するで~
【先生?なんちゅーセクシー&刺激的】
【それに、スタイルはんぱねー】
鼻血がたら~
席が隣の涼音がツッコむ
「葵。興奮してんじゃねー!」【スズ(怒)余計なツッコミすんな】
クラス中が大爆笑 真っ赤になる葵なのだ
あれ?神様(見習い)も鼻血出るんだ。。。知らんかった
「あら~可愛い~ちょっと刺激が強かったかしら
校長先生が褒めてくれるから、いつもの感じできちゃった~
葵君も好きね~♡」
建前で返事「いえ。。。胸元のボタンを閉じて頂いていいですか」
本音【はい!その通りでございます。お世話になります♡】ペコリ
「かわいい~♡」
「ところで、先生!このクラスは他に男子はいないんですか?」
「あら、知らないの?このクラスだけじゃなくて、1年で男子は葵君だけよ」
「女子のみんな!葵君と仲良くしてあげてね♡」
つまり!この学校の男子は、葵だけなのだ!
いいな~パラダイス計画実行しなくても、パラダイスやん!
あかん神様(見習い)やった。自粛
葵「・・・」
【ちょっと待て! 確か一年生は201人って言ってたよな!】
【また・・・201分の1かよ。男 オレ ひとり~!?】
こうして、201分の1 あおいの悲劇(喜劇)が本格的にスタートするで~
「あ!忘れないうちに伝えとくね♪
今日、帰る前に校長先生が校長室に来て欲しい♪って」
「え!?」
「じゃあ、時間だから、みんな!入学式に向かいますわよ
体育館に移動していただけるかしら」
アナウンス:「新入生入場~」
次「1年C組」
入場してくる葵をみた在校生から「ざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわ」
「男の子がいる」「男の子ひとりだよね。変態?」「きゃ~イケメン」
「彼女いるのかしら」「タイプかも」
「ちょっと待って!それより後ろの女の子見て!かっこいい~♡」
「あれが噂の涼音様よ♡」
「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」
「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」
「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」「きゃー!」
司会「在校生のみなさんお静かに!」
入学式が粛々と始まり
司会「村上校長先生から祝辞です」
校長「ごきげんよう」
「みなさん。伝統ある我が校へご入学おめでとうございます」
「夢や希望を持って迎える ~かくかくしかじか~」
粛々と入学式は終わり、
学校や授業、部活説明など、セクシーホームルームも終わったのだ
いや~その間もいいもの(倫子先生様の深い峡谷)を見せてもらったのね♡
いかん心の叫びが出てしまった! 吾輩は神(見習い)である。自粛
「は~い みなさ~ん お疲れさま。明日から高校生活を頑張りますわよ」
「葵君は校長室忘れずにね」
「他のみなさんは部活紹介や学校探検を楽しんでね」
「ごきげんよう」
「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」
「ごきげんしたぁ」
すると突然、美少女が葵に話し掛けてきのだ!
中2の夏の予選で対戦した時に、葵に一目ぼれ
それ以来、会うたびに「LOVE♡LOVE♡きゅん♡きゅん♡ビーム」を
葵に放っていたのだ!
きゃー可愛ええー!わてにも紹介して~♡ あかん神(見習い)やった。自粛
「三中の葵君だよね!私を覚えてる?」
「え?」わざと一瞬間をおいて
「あー!一中の佐々木さん」
葵は確かに”LOVE♡LOVE♡きゅん♡きゅん♡ビーム”を受け取っていたのだ
だが、当時はツムちゃんが怖くて、ビーム返しを出来なかった悲しい歴史?
があったのだ
【これはパラダイスの始まり!やっと運が向いてきたぞ!】
「ねえ、せっかく再会できて同じクラスだから、一緒に帰ろうよ?待ってるから♡」
しかし、“LOVE♡LOVE♡きゅん♡きゅん♡ビーム”を察知した人物が
ここには他にいたのだ
葵が「はい~♡喜んで♡」と言いかける前に
涼音「ちょっと失礼~葵。ちょっと来なさい!」
「あんたはバカなの!?
こんな無人島みたいな環境で女子600人
唯一の男子のあんたが本能のまま行動したら
どーなるか?想像できないの?周りを見てみなよ!」
C組女子に加え、廊下には学院唯一の男子を見に来たギャラリー女子と
涼音目当ての女子多数
「ゲぇ」
そーなのだ!本能のまま行動する葵を指導、教育してきたのが涼音なのだ
「冷静に行動します(泣)」
【スズと話していると、殺気を感じるのは気のせい?】
「じゃあ、佐々木さんは私に任せて、校長室に行ってきなよ」
「終わったら、部室に顔を出せよ!」
葵【やだ】
~つづく~
次回、いよいよ葵の高校生活を大きく左右する出来事やで~
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