虹の橋を渡ったきみへ

舟筏

いつかもう一度会えることを信じて

きみが逝ってしまって、もうじき一年になります。

別れの瞬間から、ずっとずっと気になっていたことがあるよ


「きみは幸せでしたか」


できる限りを尽くしたつもりでも

ああすればよかった、こうしてやるべきだったと

くやむ思いが心をこだまします。


であいは公園 雨にふるえてかぜをひいて けがもしていたきみを

放っておけなくてつれて帰った

両親も同意してくれた さあ 今日からきみも家族の一員だよ

毎日が楽しかった いやなことがあってもきみの姿を見ると忘れた


きみはいつもきまった時間に部屋にとびこんで呼んでくれた


「おきなさい!おきろったら!」

「早く朝ごはんにしないと遅れるわよ!」

「晩ごはんでしょ、早くきなさい!」

「いいかげんに寝るの!朝が早いんでしょ!」


鳴き声がいつもそう聞こえてた きっとあたっていると思う

世話焼きだと思ったら、あまえてひざの上で眠ったこともあったよね

おこすことが気の毒なくらい安らいだ顔で


玄関までおむかえに来てくれたとおもったら


「あら帰ってたの?そう」


いつもそんなそぶりを見せてたツンデレなきみ だから愛おしい


いつかきみのそばへいくときは必ずやってきます

そのときにはきかせてね いっしょに暮していてほんとうに


きみは幸せでしたか


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