第34話 マーデル奮闘

暴食の一件を終えたマーデルは

ヘルメンの研究室へ帰還していた。

「メルメン様、只今戻りました。」

「お~帰ったか、マーデルよ」

「待っておったぞ」

「して例の物は、手に入れたか?」

「はい」

といいながらマーデルは右手より

吸収した物を吐き出した。

ドカーーーン!

マーデルの右手から、特大のファイアーボールが出てきて研究室を丸焼けにした。

「ちょ、マーデルくん?」

「これは、どういうことなのかな~?」

真っ黒になったヘルメンが、マーデルに訪ねた。

「すみません博士、間違えました。」

「間違いで済んだらね~魔王はいらないんだよ」

「早く火を消したまえ」

「かしこまりました。」

といってマーデルが、また右手から何かを吐き出した。

どろどろぐちゃあ

右手から出たのは、大量のスライムだった。

「なんなのかねこれは」

「博士のお望みの、暴食のスライムです。」

「そんなことを聞いとるのではないのだよ!」

「この量のっごぼごぼ」

スライムの量が多すぎて研究室を満水にさせた。

「ごぼごぼ、なんとかごぼっしたまえ」

という出来事があり、スライムの掃除に数日はかかったという。













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