第7話 流されるままに

 まなみと自宅前で別れた後、俺は物思いに耽っていた。


「実際にはまなみが言う通りなんだよなぁ…このままじゃダメなのは分かってるのに」


 俺とあかりの関係は幼馴染という鎖に縛られている。だが俺にはどうしたらあかりに俺を異性として認識させられるかが分からなかった。


「それにしてもまなみが俺の事を好きだったなんてな」


 確かに小さい頃のまなみは俺にかなり懐いていた。俺に構って欲しいと、それこそあかりと張り合っていたっけ。


 今のまなみはとても明るく、俺やあかりよりも大人びてるようにすら思える。昔と変わらないな、って思う部分もあったけど。


 まなみとだったら上手く付き合えるんだろうか…と思わなくもないが、どちらにしろ今のあかりとの関係をどうにかしなけりゃ話にならない。


 色々と考えていると、インターフォンの音が響く。誰だ?と思って出て見ると…あかりだった。


「急にどうしたんだ?先輩と一緒だったんじゃないのか?」


『うん…ねぇ、和樹の部屋に行っていい?』


「あ、あぁ…」


 なんとなくだがいつものあかりと違うような気がする。そう思いながらも俺の部屋にあかりを通す。


「何か用があったのか?」


『用っていうか…和樹に会いたくなったの』


「会いたくなったって…先輩とデートしてたんだろ?」


『そうだよ。でもその後ね、無性に和樹に会いたくなったの–––』


「なんだよそれ…」


『昨日みたいに和樹と触れ合いたくなったの』


「なっ…お、おい⁈」


 そう言うとあかりは俺に覆い被さり、右手を俺の股間に当て撫で摩る。俺はその感覚に思わず力が抜けてしまう。


『ふふっ…和樹、気持ち良さそうな顔してるね?今日は私がしてあげる–––』


 あかりの手や口から与えられる快楽に俺は全く抵抗出来ず、情けなくもすぐに限界を迎えた。


 ダメだって分かっているのに…一度味わってしまった至福の時間を思い出させられ、流されるままにまたあかりと繋がってしまうのだった–––。

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