第3話 大量の魔力

その後、しばらくしたら、顔がざらざらしていて、「いたいいたい!」と、目が覚めたら、狼が顔をなめていた。

どうやら、気を失っていたようだ。

「あ!傷は大丈夫?」

「ああ。ある程度治ったぞ。すぐに命にかかわらない程度にはな。

その代わりお主は、使い慣れない量の魔力を使ったから、気を失ったようだ。身体の調子はどうだ?」


「うん?そうか、まだ完全に治らないか。僕は少しだるい程度で他には何もないけどどうしたの?」

「そうか、よほど魔力量が多いらしい。ただ、そのままだと、体外に魔力が際限なく垂れ流されて、枯渇するぞ。」

「枯渇するとどうなるの?」

「少なくなると気分が悪くなり、枯渇したら気を失う。最悪死に至るかもしれん。」

「えっ!それは困るよ、おばあちゃんの世話もしなくちゃいけないのに。」

「普通なら、徐々に増えていくから、あまり意識せずに身体に留めることが出来るようになるのだが。」

「どうしよう!!どうしよう、どうしよう、どうしよう!!」

「えい、うるさい!!ならば、全身を魔力で膜で覆うようにイメージしてみろ。そうしたら、流出がとまるかもしれん。」


うん?前世の記憶で見たような??とりあえず、やってみよう。

身体から出ている魔力を感じて、それを体の周りに留めて、身体に沿って抑え込む。ムムム。


「なんだ、出来てるではないか。やったことがあるのか?」

「ち、ちがうよ。言われたとおりにしてみただけだよ。(前世の漫画?とかのイメージだなんて言えないよ。)」

「ただ、目立つな。体を覆っている魔力量が多いから、魔力を感じることができる者から見たら、丸わかりだ。

森なんて歩いたら、魔物が喜んで襲ってくるぞ(わはは)」」

「笑い事じゃないんですけど。結局、命の危険は変わらないのか。」


「お主、森のここまで来れるということは、気配を隠すことぐらいは出来るだろう?」

「まあ、簡単な狩りとかはするし、薬草取りとかも、魔獣に見つからないように採取するから。まぁ、今日は、夢中になって、ボアに追っかけられたんだけど。」


「なら、ここで気配を消してみよ。」

「えっ?別にいいけど、目の前でやってもほとんど効果がないよ。」

「いいからやってみよ!」


う~ん。別にいいけどと、ぶつくさ言いながら、普段通り気配を消していく。


「うむ、その年でそれだけできれば、十分だな。なら次は、気配を消していくときにまとっている魔力ごとやってみろ。」

「難しいこと言うなぁ。まぁ、まとっている魔力と一緒に、周りに同化するようにしながら、”見つからないように”」


「なかなかきれいに、消えているな。ただそれだと気配まで消えるから、まとっている魔力のみ、消えるようにしてみろ。」

「また、難しいことをさらっと言うんだから。”消えろ消えろ”」


”こやつ、どういう才能をしているんだ、それぞれ、一回で成功させおって。普通何年もかかる技術だぞ”


「あとは、それを常時展開すれば問題ない。出来るか?」

「難しいけど、出来るかな?長時間気配を消してたことがあるから。」


「では、大丈夫だろう。」

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