物語のピースを拾おう(自己流創作論)

玉響和(たまゆら かず)改名しました

ピース1 コンフリクトさえあればいい(語弊のある言い方)

 初めましてからこんばんはまで。どうも、玉響刹那です。


 物語の創作を始めて、二年目のペーペーが語る自己流創作論です。


 向日葵に向けられた温かい太陽の光のように、優しい目で見ていただけると幸いで 

す。


 この創作論の中では、物語を創作する上で必要な『ピース:欠片』を拾っていきます。


 ピースが全部集まった時。あなたの手元に大きな『物語』というパズルが完成する事を願っています。


 第一回ならぬ、ピース1 『コンフリクト』

 私と一緒に学びましょう。


 作劇術、あるいはシナリオ術においては、『コンフリクト』と言う概念は非常によく出てきます。とういうか、出てこない場合はないと思います。

 

 ですが、単純に『面白い物語を作るには?』と言ったことを調べると、大抵、物語の構成やキャラクターの造形について触れられることが多い気がします。

 

 もちろん、構成やキャラクターの造形は、物語にとって必要な要素だと思いますが、『コンフリクト』という要素をすっ飛ばして、物語を作る事は、非常にもったいないですし、なにより、コンフリクトは物語を作る上で最も重要な要素だと考えます。


 コンフリクトを理解するには、実際に物語を見た方が早いです。

 古典的な物語の一つである、『ロミオとジュリエット』にも、コンフリクトは含まれています。

 

 最初にまず、コンフリクトがないバージョンの『ロミオとジュリエット』を見ます。物語を全て追うわけではなく、箇条書きで挙げていきます。


 1・ロミオとジュリエット出会う。

 2・ロミオとジュリエット付き合う。

 3・ロミオとジュリエット結婚する。

 4・ロミオとジュリエットの子供が生まれる。

 5・仲睦まじく暮らす。


 どうでしょうか?

 実に平凡ですね。いや、つまらないとまで言っていいでしょう。


 これがコンフリクトがない状態のロミオとジュリエットです。


 では、今度はコンフリクトがあるバージョンを見ましょう。


  1・ロミオとジュリエット、出会う。

  2・ロミオとジュリエット、両家の闘争で中々会う事が出来ない。

  3・ロミオとジュリエットの恋は叶わず、ロミオが自殺する。


 かなり省略しましたが、コンフリクトは2と3に含まれています。

 これだけでは、分からないと思うので、もっとガリガリとかみ砕いていきます。

 

 コンフリクトは端的に言うと、『敵対』です。

 

 上記のロミオとジュリエットでは、主人公のロミオの欲求である、『ジュリエットと恋をしたい』というのが、『両家の都合で恋ができない』と言う反対の力が、主人公の欲求を妨害しています。


 まだまだかみ砕きます。

 

 トイレに行く トイレに行かせない

 金をもらいたい あげない

 寝たい 寝かせない

 

 キャラクターの持つ欲求や目的に対して、阻害したり邪魔したり、反対したり。

 とにかく困らせる。

 キャラクターの行動・欲求に真っ向から敵対するんです。 


 これが、『コンフリクト』です。

 

 コンフリクトがなぜ物語に必要か?

 それは、コンフリクトが『意味』を運んでくれるからです。


 ロミオとジュリエットが普通に結婚して、生活するだけでは、二人がどれくらい深く愛しあっているか分からないです。

 

 ロミオとジュリエットは、両家の確執があるにも関わらず、二人は会いたいし、愛しあいたい。その『深い愛情・恋の儚さ』を妨害する要素を入れることで表現するんです。


 コンフリクトは『意味』を運び、また、物語を一直線ではなく、ジェットコースターみたく展開を生んでくれます。


 学校に帰り道。トイレに行きたい。

 犬に追われる。漏れそう!! ——コンフリクト1

 何とか逃げ切った……。

 目のまえに、重い荷物を持ったおばあさんが!! ——コンフリクト2

 く……漏れそうだけど、手伝ってあげよう。

 なんとか、家まで送り届けてあげれた……。

 ヤバイ! もう限界だ!!

 家に帰宅。妹がトイレに入ってる!! ——コンフリクト3

 漏れる、漏れる!!

 あ……で……でて、る ——エンド


 どうでしょうか? 『コンフリクト』

 分かりましたでしょうか?

 私も依然としてこの概念について考察中です。


 これからも、度々、物語の『ピース:欠片』を拾おうと思います。

 その時には、またよろしくお願いします。

 

 皆様も、ご意見や、ご質問ありましたら、どしどしコメントしてくれると嬉しいです。(ハートと星もよければお願いします。BY 作者の小さな願い)


 皆様、またの機会に、では!!!

 


 

 

 

 

 

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