朧月宮に煌めく星々
藤泉都理
第1話 翠霞国
『
季節問わず突発的に発生してはいつの間にか消え去っている緑色の霞が有名なこの国の民たちが今、口々に話題として挙げるのは、異母兄弟である二人の王子の名前であった。
王位継承者である第一王子、
同じく王位継承者である第二王子、
どちらが王位を継承するのか。と。
(確かに采霞様を守れとの命は受けたけど、)
王子と王子の妻である妃たちが生活をする
桃ノ霞家。
桑ノ霞家。
梅ノ霞家。
妃として多く選出される三家の内の一つ、梅の霞家から妃として選出された十五歳の少女、
ぱちりぱちりと。
幼子のように愛らしい顔をしている采霞は目を瞬かせたのち、無邪気な笑みを浮かべて言ったのだ。
首から頭を外しながら。
私の名前はAIロボットナンバーゼロ。
翠霞の命を守れとの命を受けて未来から来た、あなたたち人間が創り出した機械生命体です。
(2025.4.4)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます