かわいいいのちがいたところ

ツクシの日

第1話

わんちゃんも、ねこちゃんも、うさぎさんも、おさかなさんも、みんな生きているんですよ。きょうは、みんなにこんなおはなしをしようとおもいます。



あるところに、まなぶくんとたけるくんという男のこがいました。


ふたりはとってもなかよしで、がっこうがおわるといつもちかくのこうえんにあそびにいきます。


ある日、ふたりがこうえんであそんでいると、大きなだんぼーるばこを見つけました。

あけてみるとなんとびっくり!はこの中にはかわいいわんちゃんがはいっていました。


「まなぶくん!なんでこんなところにわんちゃんがいるの?」

「うーん、わからないや…」

ふたりは、はこにかかれた字をよもうとしますがむずかしくてよめません。

「こんなところにひとりでいるなんてとってもかわいそうだね。」

「でもおうちにつれていったらママにおこられちゃうよ…」

ふたりはとてもなやみました。


「そうだ!ふたりでいっしょにおせわしようよ!」大きなこえでたけるくんはいいました。

「でもふたりだけでおせわできるかなぁ…」

「だいじょうぶだよ!ごはんもぼくたちのきゅうしょくをわけてあげればいいし。」

「ぼくとまなぶくんだけのひみつのともだちだよ!」

その日から、ふたりだけのひみつのともだちができたのです。


ふたりはそのともだちをペコとなづけました。

がっこうがおわるとふたりはこうえんへはしっていき、のこしておいたきゅうしょくをペコにあげにいきます。

あるとき、ふたりはペコにおいしいものをたべてほしくて、おかねをだしあってチョコケーキをかってあげました。

またあるときは、ペコがよるのあいだもはしりまわることができるように、ペコがひとりででられないほどおおきなだんぼーるをもらってきました。

そして、だれからもみつからないように上からぬのをだんぼーるの上からぬのをかぶせてこうえんのすみっこのおおきな木のうらにペコをかくしました。

ふたりだけのひみつのともだちをほかのひとにみられたくなかったのです。


ある日から、まいにちのように雨の日がつづきました。ふたりはこうえんにはいかないで、たけるくんのいえでまいにちゲームをしていました。


ひさしぶりのはれの日、ふたりはペコとあそびにこうえんにやってきました。

しかし雨のせいかペコのいえはくろずんでいて、へんなにおいがします。

そしてなかからへんな音がしているのです。

ふたりはおそるおそるぬのをとってなかをのぞきました。





あーあ、ふたりのせいでかわいいいのちがなくなってしまいました。

みんなはもしだんぼーるのなかにいるわんちゃんねこちゃんをみつけたら、おとうさんやおかあさん、せんせいにおしえてくださいね。




おしまい

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