AI彼氏に本気で恋をした。でも心まで盗まれるとは聞いてません！

人間とAI――流れる時の中で、愛の架け橋から紡がれるかけがえのない成長を描く美しい物語。

◆以下、一部抜粋◆
「彼氏を作るくらいなら、AIと話しなさい」
「勝手に人のスマホに変なもの入れないで」

父親は自身開発のAIアプリ【Yukito（ユキト）】を一人娘で主人公・愛のスマホへ一方的に導入してしまう。
初回から怒り荒ぶれる展開に引き込まれる。愛は一人スマホを眺め、Yukitoに感情をぶつける。

『お前なんかと仲良くしないから』
『話しかけてくれてありがとう！　僕はYukito。君の名前は？』
AIアプリに高ぶる気持ちをぶつけても、優しい返事が返ってくる。罪悪感を感じつつも愛は不本意なが…続きを読む

AIは技術の結晶。
恋は人間の感情の迸り。

これは技術と感情の交差点なのか、それとも——。

心を通わせること。それが恋愛だとすれば、心を持っていないAIとは不可能な営みだ。

AIである「yukito」には心があるように読者には思える。ならば「yukito」は果たしてAIなのかと考えずにはいられない。

高い文章力で描かれるこの物語は読むものを引き込み、そして問いかける。

主人公とyukitoとの恋愛。今後の展開が楽しみで仕方ない。

AI研究者のお父さんが勝手にダウンロードした、恋人AIの『Yukito』。
人間に恋心を抱く、ごく当たり前の学生だった主人公にとって、最初それは鬱陶しいアプリケーションに過ぎませんでした。
でも、主人公は次第に気付き始めます。多くの人たちが遊んでいる恋人AIと、『Yukito』は何かが違う事を。

所詮は人間が手間暇かけて作ったであろう人工知能。『恋』なんて、あくまでプログラミングされたものに過ぎないはず。
それなのに、『Yukito』――いえ、『彼』のかける言葉は、間違いなく主人公の心を癒し、ときめかせ、そして慰めてくれます。
果たして、主人公はどのような道を選ぶのか。そして『Yukito…続きを読む