上海租界の誘惑3
第五章:南へのさらなる誘惑とクララの決意
エレノア・マーガレット・デービスは諦めず、ある夜、再び南の寝室に忍び込んだ。彼女は前回の失敗を教訓に、より大胆な手段を選んだ。南一家が舞踏会に出席した夜、邸宅の警備が手薄になるのを待ち、裏庭の窓の錠を細い針金で外して侵入したのだ。薄い寝衣越しに彼女の豊満な体が透け、赤毛が月光に妖しく揺れた。「私ならクララもヘレナも傷つけない」と囁き、南の首に腕を回し、熱い胸を押しつけた。彼女の吐息が耳に吹き込まれ、甘い香水が南を包んだ。南は一瞬、彼女の誘惑に飲み込まれそうになり、アフリカの姉妹やヘレナの成熟した肉体が脳裏をよぎった。だが、クララとヘレナとの絆を思い出し、「エレノア、君には君の道がある。私には家族がいるんだ。出て行ってくれ」と静かに命じた。エレノアは悔しげに唇を噛み、寝衣を整えて窓から去った。
クララが南とヘレナの危機を知ったのは、その翌朝だった。邸宅の使用人たちが囁き合っていた。エレノアが夜更けに裏庭の窓から忍び込み、南の寝室に入ったことを目撃した召使いが、朝食の準備中にこっそり話していたのだ。クララは紅茶を手に持ったまま、召使いの言葉に耳を傾け、胸が締め付けられる思いだった。さらに、ヘレナがエドワードとイザベルにバルコニーで絡まれた話も、舞踏会から戻ったヘレナの動揺した表情と召使いの噂から伝わってきた。クララは静かに立ち上がり、客間に一人で座り、聖書を開いた。彼女の敬虔な信仰が試される瞬間だった。
クララの心は乱れた。南がエレノアに誘惑され、ヘレナがスペンサー兄妹に淫らに絡まれた事実は、彼女の家族を脅かす危機だった。しかし、彼女は南とヘレナを責めるのではなく、彼らを守る決意を固めた。アフリカ以来の三人の関係は、肉欲と愛が絡み合った特別な絆であり、クララはその一部として二人を受け入れていた。彼女は聖書のページを閉じ、目を閉じて祈った。「主よ、私に力を与えてください。この家族を守らせてください。」祈りの後、彼女の瞳には穏やかさと決然とした光が宿った。
その日の午後、クララは南とヘレナを客間に呼び寄せた。暖炉の火が小さく揺れ、窓から差し込む陽光が三人を照らした。クララは深紅のドレスを纏い、深い琥珀色の髪を背に流していた。彼女は南に近づき、彼の手を握った。「あなた、エレノアが来たことは知ってるわ。召使いから聞いたの。でも、私はあなたを責めない。あなたが私とヘレナを選んでくれたことが分かってるから。」南は驚きと羞恥に目を伏せ、「クララ…すまなかった。君たちを裏切るつもりはなかったんだ」と呟いた。クララは微笑み、「分かってるわ。私たちは特別な家族よ。誘惑は誰にでもある。でも、あなたを信じてる」と優しく言った。
次に、クララはヘレナに目を向けた。ヘレナは薄紫のドレスを着ており、碧眼が不安げに揺れていた。クララは彼女の肩に手を置き、「ヘレナ、エドワードとイザベルのことも聞いてるわ。あの夜、あなたがどれだけ揺れたか、私には分かる。でも、あなたは私たちの家族なのよ。私が守るわ。」ヘレナは目を潤ませ、「叔母様、私、弱かったわ。あの二人に触れられて、体が疼いて…でも、あなたに救われて本当に良かった」と声を震わせた。クララはヘレナを抱きしめ、「誰だって弱さはあるわ。でも、私たちはお互いを支え合える。それが私たちの絆よ」と囁いた。
クララは二人を見渡し、決意を込めて言った。「私たちは特別な家族よ。どんな誘惑があっても、私があなたたちを守る。あなたたちを信じてるから、私を信じてください。」南はクララの手を強く握り返し、「クララ、君の強さに救われたよ。君たちと子供たちが私の全てだ」と誓った。ヘレナは涙を拭い、「叔母様、旦那様、もう誘惑には負けないわ。私も家族を守る」と決意を口にした。
だが、ヘレナの碧眼に一瞬、狡猾な光が宿った。彼女は微笑み、「じゃあ、もっと決意を固めるために…」と囁き、南とクララの手を取った。「寝室に行きましょう。私たち、三人で絆を確かめ合うのよ。」クララが「ヘレナ、今は…」と躊躇したが、ヘレナは「叔母様、これが私たちの愛の形でしょう?」と甘く誘い、二人を寝室へと導いた。
寝室に足を踏み入れると、ヘレナは旗袍を脱ぎ、白い肌と豊満な胸を露わにした。彼女は南の軍服のボタンを外し、「旦那様、私を強く抱いて」と囁き、彼の首筋に唇をそっと触れさせた。南の男のあそこが硬くなると、ヘレナはクララの手を引き、「叔母様、私と一緒に旦那様を愛して」と誘った。クララは信仰の呵責に一瞬揺れたが、ヘレナの熱い視線と南の欲望に満ちた瞳に抗えず、ドレスを脱いだ。彼女の白い肌が月光に照らされ、豊満な乳房が震えた。
ヘレナは南の腰に寄り添い、密かな部分を男のあそこに擦りつけ、「あぁ…旦那様、もっと深く」と喘いだ。南が彼女の腰を掴み、激しく突き上げると、ヘレナの汗が滴り、豊満な胸が揺れた。クララは横に跪き、南の唇にキスを重ね、ヘレナの乳首を指で弄んだ。ヘレナが「叔母様、そこ…!」と喘ぐと、クララの密かな部分も熱く濡れた。ヘレナはクララの髪を掴み、「叔母様、私を舐めて」と命じ、クララの顔を密かな部分に押しつけた。クララの舌がヘレナの愛液を舐め、南の男のあそこと結合部を貪ると、ヘレナが「あぁ…最高よ!」と叫んだ。
南は「クララ、ヘレナ、君たちが全てだ」と呻き、ヘレナの中で果てた。クララは信仰を越えた愛に身を委ね、ヘレナの淫らな誘いに応えた。ヘレナは二人を貪り、「これで私たちの絆は揺るがないわ」と満足げに微笑んだ。三人の汗と愛液が混ざり合い、寝室は熱い吐息で満たされた。この交合は、誘惑を乗り越えた決意を肉体で確かめる儀式となった。
第六章:上海の動静と家族の絆
南辰之助少佐の任務は、日露戦争開戦を目前に控えた上海租界の動静を探ることだった。1904年1月、彼はフランス租界の邸宅から毎朝、黄浦江越しにロシア租界の港を見張った。双眼鏡を手に、灰色の軍服に身を包んだ南は、船の動きやロシア人商人の往来を細かく記録した。ある日、ロシアの貨物船が通常より多くの木箱を荷下ろしし、それを軍服姿の男たちが運び出すのを目撃した。南はその数を数え、報告書に「武器輸送の疑いあり」と記した。さらに、ロシア租界の酒場で酔った将校が「バルチック艦隊が極東へ向かう」と漏らした噂を、密かに雇った情報屋から入手し、これらの情報を暗号化して陸軍参謀本部へ送った。
任務の最終段階では、南は自らロシア租界に足を運んだ。夜の霧が立ち込める中、彼は黒いコートに身を隠し、港近くの倉庫を観察した。ロシア兵が警備する中、木箱から銃器が覗くのを確認し、その位置と数をスケッチに残した。この危険な潜入を終え、邸宅に戻った南は、報告書を完成させ、暗号電報で東京へ送った。数日後、参謀本部から「貴報告により、ロシアの動向を把握。任務達成を称す」と返信が届いた。南は静かに微笑み、任務を果たした安堵と疲労を感じた。
クララは、この過酷な任務の間も家族を支え続けた。彼女の信仰と愛は、南とヘレナ、そして千鶴と辰麿を束ねる柱だった。毎朝、クララは聖書を手に祈りを捧げ、「主よ、我が夫と家族に平安を与えてください」と呟いた。南が任務で疲れ果てて帰ると、彼女は温かいスープを用意し、「あなたが無事なら、それでいいわ」と優しく労った。ヘレナが社交界で誘惑に揺れるたび、クララは彼女を抱き、「あなたは私の大切な子よ。どんな過ちがあっても、私がそばにいる」と諭した。子供たちには、ボーア人の歌を歌い聞かせ、眠りに就くまでそばにいた。クララの愛は、敬虔な信仰に裏打ちされた無条件の献身であり、家族を危機から守る盾だった。
しかし、ヘレナの性格は懲りない一面を持っていた。誘惑を乗り越えると決意した後も、彼女の碧眼には時折、蠱惑的な光が宿った。ある日、フランス租界の市場で若いフランス人商人が彼女に花を差し出し、「美しいお嬢さん、これをどうぞ」と微笑んだ。ヘレナは花を受け取り、「ありがとう」と笑顔を返しつつ、彼の手が自分の手に触れる瞬間を楽しむように見つめた。クララが「ヘレナ、あまり調子に乗らないで」とたしなめると、彼女は「叔母様、ただの遊びよ。心は旦那様とあなたにあるわ」と軽くかわした。また、英国租界の夜会で、貴族の息子が彼女をダンスに誘った際、ヘレナは一曲踊り、「叔母様が見てなければ、もう少し楽しめたのに」と冗談めかして呟いた。彼女は誘惑を完全に拒むのではなく、その淵を歩くスリルを愛していた。
南はこうしたヘレナの性格を知りつつも、彼女を咎めなかった。彼自身、李秀蘭やエレノアの誘惑を拒んだことで、クララとヘレナへの愛を再確認していた。ある夜、南は書斎で報告書を片付けながら、クララとヘレナに言った。「秀蘭の優しさも、エレノアの熱も魅力的だった。でも、私には君たちだけでいい。君たちを失うことは考えられないよ。」クララは微笑み、「あなたがそう言ってくれるなら、私の祈りは届いたわ」と答えた。ヘレナは南の膝に手を置き、「旦那様、私も誘惑に負けないって決めたけど、少しは楽しんでもいいよね?」と茶目っ気たっぷりに笑った。
上海の租界は、依然として華やかさと背徳で満ちていた。南が任務を終えた後も、舞踏会では不倫が囁かれ、租界の暗がりでは欲望が蠢いた。しかし、南一家はその中にあって特別な絆を築いた。南はロシア租界の動向を報告し、参謀本部の期待に応えた。クララは信仰と愛で家族を束ね、ヘレナは懲りない性格を抑えつつ、過去の関係を糧に誘惑と向き合った。南は秀蘭とエレノアを拒み、三人の絆を貫いた。
ある晩、任務の成功を祝う小さな家族の集いが開かれた。クララが用意したローストチキンと葡萄酒がテーブルに並び、千鶴と辰麿が笑い声を上げた。食後、ヘレナが「これで私たちの絆がもっと強くなったわね」と言い、南とクララの手を取った。「でも、言葉だけじゃ物足りないわ。寝室で確かめましょう」と誘うように微笑んだ。クララが「ヘレナ、今夜は…」とためらったが、南が「クララ、たまには彼女の言う通りでもいいじゃないか」と笑い、三人は寝室へ向かった。
寝室では、ヘレナが旗袍を脱ぎ、白い肌を露わにした。「旦那様、叔母様、私たちの愛をここで確かめて」と囁き、南の軍服を脱がせた。彼女は南の腰に近づき、密かな部分を男のあそこに擦りつけ、「あぁ…これが私の決意よ」と喘いだ。クララは信仰の葛藤を捨て、ドレスを脱ぎ、南の唇にキスを重ねた。ヘレナが「叔母様、私を愛して」と誘うと、クララの手がヘレナの乳房を揉み、舌が密かな部分を舐めた。三人の体が絡み合い、汗と愛液が混ざった。南は「君たちが私の全てだ」と呻き、ヘレナの中で果てた。ヘレナは「これで誘惑なんかに負けないわ」と笑い、クララは「主よ、この愛をお許しください」と祈りつつ微笑んだ。
上海の租界で、南一家は危機を乗り越え、特別な家族として結束した。南の任務達成は彼らの絆を試し、クララの愛はそれを守り、ヘレナの懲りない性格はそれを彩った。三人は肉体と心で結ばれ、租界の華やかさと背徳の中で、揺るぎない家族となった。
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