第27話 鴇と翠色の共闘

敵の攻撃が鴇を襲う。

鴇は鎖を張らせ前に突き出し、攻撃を防ぐ。

鎖を持ちながら鎌を前方に放つと、鎌が旋回し、敵の肩を次々と切り裂いていく。

敵は唸り声を上げ草むらに転がり込み、気配を殺した。

鴇が見回してるその最中、後ろから敵が襲いかかる。

翠色の大太刀が敵の腹を貫く。

翠色は息を吐き、鴇に言った。

「油断は禁物だ。死角からの攻撃にも気をつけろ」

「はい、師匠!」

三人は前へ突き進む。

笹薮から一人の男が現れる。

蒼黒だった。

蒼黒が抜刀する。

翠色はその刃をはたき落とし、横に斬りかかる。

両方の刀でそれを防ぎ、押し返す蒼黒。

月明かりの中。

ぼんやりと浮かぶ淡い夜。

翠色と鴇は蒼黒と戦う。

蒼黒の放つ突きに身をよじり、翠色は躱す。

鴇の放つ鎖が蒼黒に襲いかかる。

蒼黒の耳に微かに切り傷が生まれる。

鎌の刃と大太刀の刃とが一方通行に蒼黒を押し続け、追い詰めた。

鴇は鎖を蒼黒の手元に絡ませる。

上から引っ張り上げて、蒼黒に腕を上げさせた。

そのガラ空きとなった胴体に向けて、翠色は素早く一撃を放つ。

のしかかった重みで蒼黒は木の幹に打ち付けられる。

鴇が後ろに回り込み、鎖を巻いて蒼黒をその細い木に縛り付ける。

翠色は蒼黒に詰め寄る。

「さぁ、“あのお方”の情報を吐け!」

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