夢を応援してくれた君へ
@tatti-nana
私の世界一大切な人へ
私は今や世界を飛び回るピアニスト。これを夢見続けてから、私は大切な人との約束を胸に、ここまで進んできた。
「フランス行きの便にお乗りのお客様は…」
成田国際空港。空港内には、私がもう行かなければ行かないことを知らせるアナウンスが鳴り響いていた。私は音楽を学ぶため今日からパリの一流高校に通う。私は座っていた椅子から立ち、ゲートへと向かっていった。あることが胸に突っかかったまま…。その時だった。
「さくら!」
私を呼ぶ声が響いた。ビックリして振り返ると、そこには私の人生で最も愛した人がいた。
「えっ、どうしてここに…。わざと言わないようにしてたのに…」
「さくらの夢、応援しに来た!」
「えっ…」
「ほんとは行かないでっていいたいけど…。それは違うから。」
「ひかる…。」
「だから、頑張れ!」
ずっと気になっていたこと。それは彼のことだった。でも、やっと決心できた。
「私…。」
彼が私の言葉にうなずく。そして、私たちは指切りを交わした。絶対、この約束、かなえるから。だから、待っててね。
それから7年後。ついに夢がかなった私は、日本公演に来ていた。公演までの空き時間。私は地元・東京の観光をしていた。そして、約束の時間。私はある展望台に向かった。そこは中学生時代、よくひかると遊んでいた場所だった。そこにある人影を見つけた。
「ひかる」
声を掛けるとひかるが振り向き、私に笑いかけた。あの時交わした約束。それは『夢をかなえて会いに来る』というもの。私たちは公演が始まるまで、これまでのお互いの話をしながら笑い合っていた。
夢を応援してくれた君へ @tatti-nana
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