天きりん

 メモ。天の川に行く方法。


 きりんに会う。

 お洒落でかわいい人間の女の子。

 運が良ければ、下北沢のどこかで寂しく歌っている。運が悪いと、一生会えない。

 首は長くない。


 きりんの歌を聴く。

 心に響く曲が見つかるまで。妥協してはいけない。


 アンコール。

 さっき見つけた曲をもう一度演奏してもらい、目を閉じてジャンプする。

 ②で妥協すると、ワープは失敗する。


 目を開けると、天の川に着地する。

 それがどのような世界かは不明。どこにあるのかも不明。

 おそらく天文学で言う「天の川」ではない。


 楽しむ。

 きりんと一緒に。最高の音楽。


 帰り際、きりんは玉手箱をくれる。

「決して開けてはいけません」と言われる。

 もう一回、目を閉じてジャンプ。


 玉手箱を持った状態で、下北沢の道に着地する。

 きりんは消えている。時計を見ると、きりんに会った瞬間の時刻に戻っている。


 玉手箱に耳をくっつけると、あの曲が聞こえる。

 絶対に玉手箱を開けないようにする。絶対に。



***

 リーガルリリー『天きりん』からインスピレーションを受けて。

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