Page.2 「衝突、救出、そして火力高め。」

冒険4日目、ユニズ滞在2日目


俺は玉座のある場所にいた。こいつが国王であるウーヌス・アンダーマンである。


「お前か・・・。マーク・タイカの部下とやら、お前も奴に騙されておるのだ。かわいそうにな。」

「俺があいつの部下?俺があいつに騙されている?いいや、ちがうな。いろいろと。俺とタイカは仲間だ。お前らをぶっ飛ばして海に出る。」

「海に出られると思っているのか?ここでお前らは葬り去ってしまうのだ。我々の手でな。」

「やってみろや。【雪火(ニクスフラン)】!」

「ほう、2属性を複合させるとはな。では、私も。剱の舞!」


国王が放った雷と風が混ざったようなものがこちらの技とぶつかりあった。


「なぜ、お前のような男があの男とつるんでいるんだ?お前なら相当な戦力になりそうだが?」

「俺の夢を実現するためにだ。その夢のために動いて、仲間と出会ってるってだけだ。」

「夢?億万長者か。王か?」

「そんな下らんことではないね。俺は、夢のためにだったら自分の行先を決められる。」

「ははは。下らんことか。確かにそうであろう。何も知らないだろう。王たる所以はここにあるぞ。剱の炎舞(えんぶ)!!」

「来い。【雪火(ニクスフラン)】!」


技がぶつかり合い、爆風が跳ね返ってきた。

一方、そのころ、、、タイカは・・・。


「お、お、お、お、まえ、、、こっち来るな!いいのか?この女を殺されてもいいのか!?」

「複雑だな。お前もお前も結局は王家だ。自分の手でどうにかしたいが、いったんは次期女王を救うことにする。」

「なぜだ?この女はお前の父親と母親が殺されるきっかけを作った女だぞ。」

「いいのさ。それは本人から後で話を聞くこととする。それで、次期女王。いや、エノ!お前をどうしたらいい?お前は俺に助けてほしいのか?」

「・・・けて。・・・。助けて!」

「黙れ!殺してやるぅ!」

「【武離音越(ぶりおこし)】!」

「ぐは!」


技を出してエノに当たらないように攻撃をした。

王子は近くの壁に打ち付けられた。


「大丈夫か?けがはないか?」

「うん。ありがとう。」

「あのくそ王子が眠ってる間に話を聞かせてくれないか?」

「わかったわ。」


一方そのころ、広場では。


「まったく、らちが明かねえな。」

「まったくだ。だが、俺はあいつらを信じたからには戦い続ける。」

「当たり前だ。そろそろ、最大火力で行こうではないか?」

「あぁ、いい考えだ。全力でここは行こう。」

「絶対に」

「ここは」

『通させねえ!』


玉座の間ではいまにも決着がつきそうな感じである。


「おのれ、クソガキが!剱の大炎舞!」

「【雪火(ニクスフラン)】!」

「お前のように、無知のくせに変革を求める奴らのおかげで権力者はいらぬ心配をしてる状態だ。お前のような馬鹿どものせいでな。」

「ははは、それは、どんなものでもだ。視点を変えればそういう話になるが。だが、俺はこの国を支配し、タイカを苦しめたって事実だけで俺にはお前をぶち飛ばす理由がある!そろそろ、終わりにしようぜ?国王。」

「望むところだ!剱の大炎舞!」

「白炎(フランマルバム)!」

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