最強英雄の教育道

ろうこう

序章

『心器』

 心の性質を武器として露出させたもの。

 その存在の歴史はとても短いものだ。

 その最初の登場は約15年前。一人の青年がその力を振るって都市1つを消し去ったことで誰もが知ることとなった。その青年の名前は「ヴィシャウス・クラークス」。ヴィシャウスの行使した力を求めた人たちが世界に反乱を起こした世界規模のテロ事件。

 だが、各国はその現状に甘えてはいなかった。すぐに各国は啀み合いをやめ、連合を作り、稼働している研究機関では心器の研究が行われた。そして、3年の年月をかけて、ようやく再現に成功し、連合は心器を使わせた特殊部隊HBを結成し反撃に転じたのだ。

 そして、そこからさらに2年が経った。ごくわずかなものを除き、HBはテロ制圧が完了させて、そのままの勢いでヴィシャウスの討伐に向かった。ヴィシャウスの側近や本人の戦闘力に苦戦と犠牲を強いられたが、突入3時間で辺りに甚大すぎる被害を出しながら、討伐が確認された。

 ヴィシャウスが倒れたことにより、抵抗を続けていた残党は投降し、これにて一連のテロ事件は幕を下ろした。

 この事件は世界各地で起き、世界各地では悲劇と混沌が絶えなかったことから平和などなかったという意味を込めて、『No Peace』という名前がつけられた。

 しかし、この話題にはついて欠かせないことが一つだけあった。それは、ヴィシャウスを倒した者の名だ。世間では後に閃光の勇者の愛称で知られる一人の少女の手によってと伝えられるが、そこには一部のものしか知らない、隠れたの英雄の姿があったい言う……

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