第8話
過去に付き合ってきたどの女も、みんな「別れる!」って言うから「いーよ」としか言えない現実があった。
引き止める理由も、わからない理由も特になかったからだ。
そもそも、俺に黙って他の男と会って、何で嫉妬してくれないの?!って試されるようなことをされても、付き合い続けろってのが無理だろ。
面倒くさいし、そんな女にご用はない。
つって、俺の周りには風船みたいに軽い女しか残念ながらいなかったけど。
「じゃぁ何で別れたの?ミツ、その所為でメッチャ不機嫌だったよ?」
「だからミツに聞けっつの」
「教えてくれないんだもん」
「教えたくないんだもん」
「キャハハっ、ほんっとイケメン。超好き」
「ふーん。俺も自分のこと好き」
「そういう気怠そうなトコも好き。あ、ね、ミツと別れたんだったらあたしと付き合お?」
今この子、さり気なく俺のことを逆ナンしてますよね。
この子、絶対今流行の肉食女子ですよね。
怖いよー。俺食べられちゃうよー。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます