第5話 男装の理由
「ノア、この
――このまま道
――風の
「わかった。今夜はその近くで
……
…………
………………
「時間と空間の精霊さんやべえなこれ。コンテナの中が
戦闘から一時間後――大和はノアを運転し目的地へと
ノアを変形させ
掃除、洗濯、夕食の
「うぅ……ここは?」
「お、気がついたか」
部屋の
大和はアニメを一時停止し
「見
「
「そ、そうか……良かった――って……」
「………………」
安心した
「………………見たのか?」
「………………ええ、バッチリと」
「この服は?」
「俺の
「
「服がゲロまみれで
ちなみに服は洗濯
コンテナ内部に
「洗濯はちゃんと
「……そうか。ならいい」
「……信じてくれるのか?」
「
「そう言ってくれると助かるよ」
大和は立ち上がると
中からオレンジジュース缶を取り出し、
「……ッ!
「ただのオレンジジュースなんだけどな。
「あるにはあるが、このような
「あー、なるほど。俺たちの世界は野菜や果物の
「魔法の無い世界、か……トラックといい、この飲み物といい、私たちの世界よりも
「
大和が缶をグイッと
炭酸飲料独特のリアクションが出そうになるが、女性の前で出すのはさすがに
「理由はなんとなく想像できるけど、何で
「ドナウディール帝国の王位
「よくあるやつか……親父さん、前皇帝が生きている間に
「それができれば苦労はしない。王位継承権の
法律の変更には議会の
帝国議会の議員は
「王位継承権の変更など、
「その戦争、もう起こっている気がするのはワタクシの気のせいでしょうか?」
「……そうだったな。女であるこの身が
「………………」
「私が男だったら、
「いや、それはどうかな? お前が男であれ女であれやる奴はやるよ。自分の
「…………そうだな。貴殿の言う通りだ」
ある
「叔父のバルボッサは
「だろ? だから『もしも〇〇だったら』なんて考えるだけ
「そう、だな」
アレクがジュースを飲み終えた。
大和は缶を
「まあ、俺はお前が女でよかったよ」
「どうして?」
「イケメンと
「美少女……? 私がか?」
「他に誰がいんだよ? そこで
「大和、私とサツキは十八だぞ? ともに貴族学院の学生ではあるが、すでに成人して三年も
「俺の国では
「むぅ、そうか……では百歩
「それ本気で言ってる? アレク、お前さん
「いや、さすがにあるが……」
「ならわかるだろ? 自分の
「それは……あったが、でもそれは私が皇帝の子どもだから言っていたお
「前者に関してはそれもあるだろうけど純粋に褒められてるだけだと思うぞ。後者に関しては半々ってところか? お前の男装って中性的だからどっちとも取れる」
「じゃあ、私は純粋に女として美しいのか?」
「だからそう言ってるだろ」
「……知らなかった」
「さいですか……」
まるで
「国のために女であることを
「なんか大変そうだな……で、初めて言われた感想は?」
「自分でも意外なのだが………………ちょっとだけ嬉しい」
はにかみながらアレクが答えた。
ピュアピュアな彼女の態度に、大和の中の
大和は思いっきり自分の
「や、大和!? 貴殿急に一体何を!?」
「い、いや、何でもない……それより飯にしよう。もう夜遅いけど。長距離の運ちゃんやってたから
「減っているが……」
「よし。なら食おう。起こしちゃかわいそうだし、サツキには
大和はレトルトのご飯とカレーをレンジで温めアレクに振る舞った。
異世界の料理に感動し、
「俺は屋根裏のプライベートスペースで寝る。じゃ、おやすみ。ノア、電気消して」
――わかりました。
コンテナルームの電気が消え、アレクはゆっくりと目を閉じる。
――美少女。
――女でいてくれて嬉しい。
「…………♪」
初めてそんなこと言われた。
逃亡生活で
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー--------------------------------------------------------------------
男装ヒロイン……いいですよね。
特に無理して男として振る舞っているヒロインかつ、その子が女であることを受け入れるシチュとか最高に好き。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます