第14話
怪我人を目の前に、モナとその他の糞女子が暑いと喚き出す。
そもそもその怪我を作ったのはアンタ達なんだけどね。
そろそろ解散。
そろそろ終わる。
その様子を目をつぶって聞きながら、もうそろそろ解放だ・・・・・・と安堵の息が漏れそうになる。
「ま、今日はこのくらいにしとくねー。じゃぁばいばーい!」
にっこり、ピンク色のネイルが施された手であたしに手を振ると、ニッコリお人形みたいな顔で笑ったお姫様のような女は。
その正体はお姫様の猫という仮面を被った、ただの悪魔なワケなんだけど。
今日も絶好調で勘違いしまくりな頭の悪いモナは、自分に従順な糞女子を従えながら、背を向けて去って行った。
今日は、か。
今日は、ね。
ってことは明日も続く気満々ね?
明日も続ける気満々ね?
明日も攻撃する気、やる気と共に十分なわけね?
人目のつかない体育館倉庫。
コンクリートを季節外れの元気な太陽の日差しが容赦なく照らす4月中旬。
4月のクセに。
まだ春のクセに。
季節は既に、夏のように暑い。
今朝テレビの中のお天気お姉さんが、「まだ4月にも関わらずこんなに熱いのは記録的ですね!」と言っていた。ウキウキと、朝からハツラツなテンションだった。
そんな記録的な日らしい今日。
今年は記録的な猛暑になるでしょう、と数日前に聞いたテレビの中のお天気お兄さんも言っていた言葉を思い出す。
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