第5話

今日で本当におしまいだ。






 こんな危険な仕事は……。






 そう思い、倒しきった血だらけの男たちの上から、退こうと立ち上がろうとした。






 だが、その時だった。






 ガバッと立ち上がろうとした身体が、地面に向かって引き戻されたのは……。






「ふぇ……?」






 口から、気の抜けた声が漏れる。






「悪い鼠さん、捕まえた」

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