魔女の戯言

天地

 ねえ、助けたい?


 赤ん坊も、あのお嬢さんも、助けたい?


 どちらかしか助けられない、そんなわけないわよね。


 助けようと思えば助けられるわよね。


 だって、ここには魔法がある。


 魔法を使える者がいる。


 使えるものは使うべきだと思うのよ。


 そうは思わない?


 ねえ──助けたいわよね?


 そんな顔してるもの。


 いいわよ、手伝ってあげる。


 私の目的は達成された。


 つまらない茶番劇には飽きたの。


 だから、手伝ってあげる。


 ──天地が引っくり返っても、ありえないことを起こしてあげる!

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