夢の世界

第31話

その日、五十嵐さんは私を抱き締めたりはしたけど、それ以上のことなんてすることなく、私をアパート前まで送ってくださった。



車から降りる前、



「また、連絡する。」



そう告げて私の部屋の電気が付くまでアパートの前にいて走り去って行った。




まるで、夢のような出来事。



だって、そうでしょ?


私とは違う世界の人。


きっと、私が想像も出来ない世界で生きている人。





いろいろ考えても行きつく先は不安なことばかり。


頭を冷やそうとシャワーを浴びるけど、結局、悶々する気持ちは消えないまま。

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