第19話

そして、もう一つ驚いた事は、今日の食事は社長さんがご馳走してくれるらしい。

でも、村木さんや由利は会社の部下でもあるから納得出来る理由があるけど、私は違う。


だから、断ったんだけど、



「もう、支払いは済ませてある。」



と言われて取り合ってもらえなかった。



もう、会うことも無い私までご馳走になるなんて本当に申し訳ないのに。



「じゃあ、綺羅ちゃん、俺たちはお言葉に甘えて上に行くけど、本当に行かない?」



村木さんはこうして3人で会う時、必ず帰りを心配してくれる。



「はい。本当にお腹がパンパンです。今日は、私までお邪魔しちゃってすみませんでした。」



村木さんと社長さんに向けて頭を下げてから、



「由利も今日はありがとう。また、連絡してね。」



と声をかけてまた、皆に頭を下げて帰ろうと足を進めると、フッと隣に気配を感じて見上げると、



「え?」

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