第3話「晴れた夜」
ただ遠い
遥か未来にある
想定された現実
甘い空に
滲む風の通り道
淡い鈴の音が
響き
ただ揺蕩う時間を
そっと通り越す
ああ、まるで銀河を具現したような
青い空がある
ここには澄んだ空がある
誰かの一声が
響く心の中に
檻を飼っていた
ただそれでも
閉じたまなざしに
愛が映った
ただ清い青に
春の無邪気さがある
そのたびに
固い扉がゆるんでいく
だから出会う最中
また未来を肯定する
また宇宙を具現する
その空の果てに
誰もが知っている笑顔があると
居場所があると
ただ強く思う
青く清い空に
空にある終わりの愛に
月になる明りに
ただまた強くなれる
だから精一杯
精一杯
震えた声で真っ暗になった空に
手を掲げて
迷子にならない星になる
その明りにその果てに
やはり空は、宙を舞う
ああ、この駆ける時間
この過ぎ行く時間
ただただめいいっぱい
晴れているのだと
そう明りを夜の月にさえ晴れ間を見せる
まるでおかしな話だけど
それでもやはりこの夜は
君がいたから晴れていた
晴れていたんだ。
青く青く晴れていたんだ。
ありがとう。見つけてくれ。
ありがとう。。
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