第2話三日月朧①

7月3日1:15PM 神輿谷大学 食堂

「なんでこんな食堂混んでるんだよ。」

「俺に言ったって知らねーよ。」

時間ずらしたのになー。

そーだな。

霙 吹雪(みぞれ ふぶき)と三日月 朧(みかづき おぼろ)は食堂に来ていた。

なんとか席を確保し注文した定食を食べ始める。

「なあ朧、今年の夏どっか遠く行かねえ?そうだ沖縄!沖縄いこう!」

「行きません。」

「つれない事いうなよ~。暇だって言ってたじゃんか。」

「バイトとゲームで十分です。」

「つっまんねー。じゃあせめて海行こう。海!」

「行きません。」

「なんでよ~。」

「俺には吹雪がいるから。」

「おっ、おう。なんだよ…。なんか照れるな。」

急なデレに照れる吹雪をよそに朧は食事を続ける。

「あ、そうだ朧。睡眠薬持ってけよ。」

そういって吹雪は自分の使っている睡眠薬を取り出した。

「薬の譲渡は犯罪だぞー。」

「まあまあいいじゃんか。お前が悩んでるっていうから持ってきてやったんだから。」

相手にする気のない朧のバックに吹雪は睡眠薬をねじ込んだ

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