第9話
「…それでは、新婦のご入場です」
アナウンスが私の入場を告げる。
国王であるお父様の手に腕を回して、開け放たれた扉を潜る。
…結局シアン、私の姿を見に来てくれなかった。
そうふくれつつも、少し視線を上げた先のシアンを見てしまったら、そんな思考は吹っ飛ぶ。
・・・格好良い…。え、タキシードとか反則。
…だけど、シアンと目が合わない。
私が横に立っても、視線はどこか違う場所。
な、なんで!?どこか私変!?
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