GH
第2話
彼は今日も、日が暮れた頃に起きて、静まり返った街へ動き出した。
彼が住む街は、昼間は大物が牛耳る街で、彼らの様な小物は夜活動する様になっていた。
彼はそれが気に入らなかった。
彼は、自分自身を小物だと思いたくなかったし
いつか自分も大物になって、正々堂々と昼間の街を歩き回る人物になるんだと意気込んでいた。
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