第15話

「え?忘れ物?」


何を………



すると先輩はわたしの手を握りしめた。



「あ」


そうだった、この前みたく街を歩いてて誰かしらに声をかけられない為に、終始手をつなぐんだった。


その約束でデートすることになったんだもんね。………んもう、嬉しいのはわたしじゃないの。久しぶりだから余計ドキドキが………



「忘れてただろ」 


「わっ、忘れてません!」


「そんな嘘通じない」


「嘘じゃないっ!」


嘘だけど!!



「………お仕置き、もっと激しいのにするか」


「は?!」


激しいって!なにっ!

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