第12話
………なんて軽く考えてもいられないんじゃないの?これって、なんとも事実を言いにくい状況だよね?
だけどサラッとでも言っておかないと……先輩、本気か知らないけど挨拶どうのって言ってたし、後々恐ろしいことになりかねない。
よし。
「お、お母さん。あの人が本当にわたしを好きなら問題ないんでしょ?」
「問題ないわけないでしょうが。ダメ!あのテの男は女がいくらでも寄ってくるんだから、始めは奇跡的に本当にあんたを好きになっても絶対浮気するに決まってる!」
「ちょ、ちょっとお母さん……」
どんな決めつけだよ………。わたしも実際それは気になってるけど。
「なんて言ってるけど、ま、そんな奇跡的なこと起こらないから安心だわ。どうせあんたが好きになったところで相手にされないもの」
「おい!どこまで失礼なの!!」
これで実の母親かっ!
「ところで遥、夏休みの宿題は進んでるんでしょうね」
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