どっちむきでも
Iloha
第1話
どっち向いててもいいと思う。
前向き、もちろんいい。
後ろ向きっていうのは、歩き方としては
勧められない。
危ないじゃん。
多分「ネガティブ」って意味なんだろね。
俯いて歩く、しょんぼりしてさ。
そんなかんじを言いたいんでしょ。
でもそれ悪くないと思うよ。
私、小銭よく拾うんだ。
1円なんてよく拾うよ。
本当にさ。
「塵つも」
略してみた。
毎日生きてりゃどっち向きでも
全然いいよ。
でも本当に
「後ろ向きで毎日歩くおじいちゃん」
いるんだよね。
足元は高下駄。
健康法かなって思うけど、
これは前向き。
周りの人が心配して振り返り振り返り、
見て職場や学校に向かう。
ずっとは見てられないから、
次々通りがかった人が代わる代わる
「大丈夫かな」って見てる。
幸せなおじいちゃん。
それを車の窓から見るのは幸せ。
もう前後ろ反対でも裏返しでもいいと思う。
どっちむきでも Iloha @Iloha
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます