「記憶」

沈めるの記憶の海の水底に羽化して飛べる時が来るまで

「千円」

新しい本を棚に迎えよう何枚飛ぶか分からないけど

「眠る」

もう二度と目覚めぬように祈りつつ君の隣でただ眠らせて

「任天堂」

思い入れあるもの口にしてみればきっと誰かの思い出に触れる

「傘」

雨降る日困り顔見て傘を貸す親友とともに君を見送る

「歌」

さざなみが歌うように波立てる焦がれる夏へ誘うように

「スタバ」

ポスターで季節の変わり目知るけれど眩い世界に残されるばかり

＊　＊　＊

先々週からお題で「海」がきて、「魚偏の漢字を使った短歌」がきて、「記憶」がくるってどういう流れだよ！と突っ込んでしまった月曜日。

そのあとは具体的なお題が多くて、どうしたらええんや……と困惑した一週間でした。ええ、難しかったです……（死）

「眠る」が一番しっくりくる短歌だったかな、と思います。

「千円」はほんと許して……。

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