第4話恋は晴天の霹靂 サクラ前線編3
一時間目は数学。二時間目は国語、三時間目は英語、四時間目は生物。
授業が始まればいつもどおりでなんか助かる。
「さてと、みんなといっしょにお弁当たべよっと」
今は昼休み。いつもの三人でお弁当を食べるために屋上へ向かう。
教室を出て廊下へ出ようとしたとき、
「あ!」
上原君が廊下を歩いてた。
私は驚いて何故だか隠れてしまった…
今はなんだか会いたくない気分…
少しの間考えて、ベランダから他の教室にいき、そこから屋上に向かった。
屋上では他の女子生徒がバレーボールで遊んでいた。
その光景を見ながらいつものメンツでお弁当を食べ始める。
「ねえ、優希!貴史とはもう付き合ってるの?」
恋話が大好きな晴美が予想通りの質問をしてきた。
「まだそんなんじゃないわよ! だってこの前の返事だってまだしてないんだもん」
「え~、マジ~?早くしないと貴史の気が変わっちゃうわよ」
今日も晴美はテンションが高い。
「それはともかくとして、今日は上原君にあった?」
美沙がウインナーを食べながら聞いてくる。
「… 今日はまだ会ってないかなあ」
私もハムを食べながら答える。
すると、美沙がちょっとだけ真剣な口調で言ってきた。
「あまり学校で会わないほうがいいよ、特に人がいる場所ではね。はっきり言って2人のこと、ちょっとした噂になってるから」
「え、ほんとに? 告白されたとき、数名の女子生徒に見られたせいかな。」
美沙の話を聞くと、なんだか自分が思ってる以上にめんどくさいことになってるようだった。
「そうよ、きっとそうよ、私だって優希のことじゃなかったら全校中にしゃべってるもん」
あいかわらずテンションの高い晴美はご飯を食べながら話に割って入る。
…
それからいろいろ話したの後、時間になったので教室に戻った。
教室に戻るときも、できるだけ生徒の少ない廊下を選んで教室に戻った。
「なんだか逃げ回ってるみたい…」
そう思いつつ、自分が何をやっているかだんだんわからなくなり、なんだか頭が混乱してきたのだった。
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