さしすせそ

第3話

さ。



寂しくなんかないよ。


さよならする時も、きっと。


再挙(さいきょ)をはかるよ。


ささくれた気持ちも


錆びた言葉も


酸欠気味な愛も


定(さだめ)だと思うから。



殺風景な夢が


Psychedelic(サイケデリック)でも、許してね?


し。



シンデレラには、憧れない。


思春期の微妙な気持ち。


シチュエーションは素敵でも


遮二無二 頑張らなきゃ


信じられないものも、あるでしょう?


幸せの言葉は


仕入れるものじゃなくて


然らしめるものでしょう?(笑)


す。



水声のように


素直に


進みたい。


好きなら好きと言って。


souffle(スフレ)のように 甘く

scherzo(スケルツォ)のように 楽しい

素敵な言葉が欲しいの。


せ。



sentimentalist(センチメンタリスト)の

精一杯の言葉は

寂寥感で溢れてる。


正論なんていらない。

赤心(せきしん)が欲しいだけ。


そ。



粗悪品に埋もれ

それでも綺麗ぶってきた。


ソプラノで歌うの。


逸らす言葉は

創傷(そうしょう)で隠して。

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